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井岡一翔 因縁の相手ニエテスと防衛戦前にパパの誓い 第2子誕生予定22日「世界王者」で立ち会う

[ 2022年7月5日 05:00 ]

ニエテスへのリベンジを誓う井岡一翔(志成ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)が4日、5度目の防衛戦へ向けた練習をオンライン形式で公開した。試合後の22日に恵美夫人が第2子を出産予定と明かし、世界王者として新たな命の誕生を迎える決意を表明。名将イスマエル・サラス・トレーナーの合流も決まり、盤石の布陣で同級1位ドニー・ニエテス(フィリピン)へのリベンジを目指す。

 3年半前に敗れたニエテスとの再戦に、絶対に負けられない理由が増えた。井岡は試合9日後の22日が夫人の第2子出産予定日と公表。「かなり気合が入るし、楽しみな気持ちもある」とモチベーションを明かした。

 ニエテスとの初戦に敗れてから半年後の19年6月、日本人初の4階級制覇を達成。その2カ月後に長男・磨永翔(まなと)君が誕生した。おむつ替えや風呂の世話など育児に奮闘しながら、家族を心の支えとして4度の防衛を果たしてきただけに、2人目の誕生も世界王者として迎えないわけにはいかない。「自分が結果を出して生まれてくる瞬間をチャンピオンとして見守ってあげたい」。父親の誓いを口にした。

 ニエテス戦へ向けたスパーリングは、同門の元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾らを相手に100ラウンド以上。仕上がりは「感覚、状態ともに良いと思う」と話し、公開練習ではシャドーボクシングで入念に体の動かし方を確認した。米ラスベガス在住のため、コロナ下では指導を受ける機会が少なかったサラス・トレーナーも7日に来日予定。64歳の名伯楽との合流は19年大みそかの田中恒成(畑中)戦以来で、ニエテスの試合映像を見ながら戦い方の最終チェックをする方針だ。

 「簡単な試合にならないのは間違いないが、KOで勝てたらいいし、判定でも誰が見ても分かるような内容で、差をつけた試合をしたい。必ず勝ってニエテスと決着をつけたい」。リベンジとV5を自ら出産祝いにする準備は整いつつある。

 ▽井岡VSニエテスの初戦 18年12月31日、マカオのホテルで行われたWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で対戦。序盤は接近戦もお互いにガードが堅く有効打が少ない展開となり、中盤から井岡がアウトボクシングを試みて手数を増やすも、打ち終わりに見栄え良く強打を放つニエテスが後半にポイントを獲得。採点は118―110、116―112、112―116で、2―1判定勝ちのニエテスが先に4階級制覇を達成した。

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2022年7月5日のニュース