ボクシング高校2冠で元警察官の井上彪「10戦で世界を獲る」 六島ジムから10月プロデビュー
ボクシング高校2冠で元警察官の井上彪(たける、23)が1日、大阪市住吉区の六島ジムで入門会見に臨んだ。「目標は世界チャンピオン。10戦目ぐらいで世界のベルトを獲る意気込みです」。快活な笑顔で決意を示した。8月にプロテスト、10月にデビューを予定している。
「一度はボクシングに対する熱意を失い、親を安心させるためにもと思って警察官になった。でも働いていても、どこかもどかしさ、やり残しているモヤモヤがあった」。大阪府警の警察官として交番勤務していた今年2月ごろ、近大時代から親交があった六島ジムの武市チーフトレーナーに相談。「モヤモヤがあるなら絶対にやった方がいい。後悔するぞ」と背中を押され、プロボクシングの道を選んだ。
宮崎県出身。小学校入学前から親の勧めで1歳上の兄・颯(はやて)と同じく空手に励み、中高一貫の日章学園で中学から本格的にボクシングを始めた。高校時代はフライ級で1年時に選抜優勝。この時はバンタム級の颯と兄弟同時優勝だった。2年時は堤駿斗(はやと)と、しのぎを削った。のちに16年世界ユース選手権で日本人初優勝などアマ13冠を手にする強敵と、いずれも決勝で対戦して総体は優勝、国体と選抜は準優勝。日本代表候補の合宿にも参加経験がある。近大では最終学年でコロナ禍によるリーグ戦中止もあり、大学までで競技に区切りをつけた。
武市トレーナーは「彼が近大1年で、初めて会った時から“ウチでプロになってほしい”と思っていた選手。これほどスカウトしたいと思った選手は初めて。それぐらいの逸材。来てくれたからには世界を獲らせます」と力強く宣言。8月に、6回戦に出場可能なB級プロテストを受検させる方針。その相手は近大の先輩で同門のWBOアジアパシフィック・バンタム級王者・西田凌佑(25)が務めるという。井上の長所について同トレーナーは「パンチを当てる発想力が凄いというか。予想外、独特の動きをするからミットを持っていても受けにくい。初見だと相当やりにくい」と説明。さらに「マッチメーク次第では(世界初挑戦で)西田に追いつく可能性があるかも」とスピード出世も期待している。
◇井上 彪(いのうえ・たける)1998年(平10)9月29日生まれ、宮崎県出身の23歳。幼稚園年長から小学6年まで空手。日章学園中から本格的にボクシングを始め、日章学園高で1年時の選抜、2年時の総体で優勝。3年時はバンタム級で総体3位、国体準優勝。近大までアマ戦績は53勝(10KO・RSC)13敗。大学卒業後は大阪府警の警察官となるも、22年6月末で退職。家族は両親と兄。1メートル65の右ボクサーファイター。
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