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元剣道家の菊池真琴がプロ3戦目で東洋太平洋女子バンタム級王座獲得 号泣「根性見せられた」

[ 2022年6月22日 22:07 ]

プロボクシング 東洋太平洋女子バンタム級王座決定戦 ( 2022年6月22日    後楽園ホール )

プロ3戦目で涙の戴冠となった菊池(中央)
Photo By スポニチ

 日本女子バンタム級3位の菊池真琴(35=山木)が日本女子フライ級2位の佐山万里菜(34=ワタナベ)に3―0で判定勝ちし、プロ3戦目で東洋太平洋バンタム級王座を獲得した。プロデビューが黒星だった菊池は2勝(1KO)1敗、女子サッカーのなでしこリーグ(現WEリーグ)長野でプレーしていた佐山は3連敗で4勝(2KO)4敗1分け。

 両者とも距離を取りながらサウスポーの菊池が左、オーソドックスの佐山が右を当て、4回終了時点の公開採点は2―0で菊池がリード。試合後半は足を止めての打ち合いに移行したが、ショートフックの精度で菊池が勝り、ジャッジの採点は77―75が2人、78―74が1人だった。勝利を告げられた菊池は号泣。「アマ上がりですがテクニックも華麗さもなく、気持ちだけは負けたくなかった。しんどい7、8回に根性を見せられた」と話した。

 29歳で剣道からボクシングに転向した菊池は18年の全日本女子選手権ウエルター級で優勝したものの、翌年の同選手権決勝で鬼頭茉衣に敗れて東京五輪出場を逃し、プロ転向。デビュー戦で敗れた赤林檎=あかりんご=(27=真正)が今年4月に同じく3戦目でWBOアジア・パシフィック女子バンタム級王座を獲得しており、「お互いに成長して、もっと大きな舞台で戦いたい」と再戦を希望。世界王者についても「5戦以内で取りたい」と意欲を口にした。

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2022年6月22日のニュース