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ESPNはPFPランキングで尚弥を2位据え置き 1位と僅差も「トップはまだだ」の意見も

[ 2022年6月9日 22:22 ]

<世界バンタム級王座統一戦 井上尚弥・ノニト・ドネア>圧勝し雄叫びを上げる井上(撮影・長久保 豊) 
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 米スポーツ専門局ESPNは9日、ボクシングの全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」の最新版を発表し、日本人初の世界3団体王座統一を成し遂げたWBAスーパー&WBC6IBF統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)は前回と変わらず2位だった。

 1位もWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(34=米国)で変わらなかったが、井上との差は前回の40点差から10点差に縮まった。選考委員15人の投票で、1位票はクロフォードが7票、井上が6票。2位票はクロフォードが7票、井上が2票で、3位票がクロフォード1票、井上5票だった。井上は4位票と5位票を1票ずつ獲得している。

 トップ10は以下のとおり。

 (1)テレンス・クロフォード(米国)

 (2)井上尚弥(大橋)

 (3)エロール・スペンス(米国)

 (4)サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)

 (5)タイソン・フューリー(英国)

 (6)オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

 (7)ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

 (8)ドミトリー・ビボル(ロシア)

 (9)シャクール・スティーブンソン(米国)

 (10)デビン・ヘイニー(米国)

 記事では、コラムニストのマイク・コッピンガー氏が前WBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)に2回TKO勝ちした井上に1位票を投じ、「将来の殿堂入り選手をあっさり片づけ、我々が考えている以上の選手であることを証明した。しかもまだ29歳で伸びしろがある」と絶賛した。

 一方で、ESPNのベン・ベイビー記者は1位をクロフォード、2位をスーパーミドル級4団体統一王者サウル・“カネロ”・アルバレス(31=メキシコ)、3位をWBAスーパー&IBF&WBO統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)とし、井上を4位にとどめた。理由については「上位3人は“Undisputed(議論の余地のない) Champion”で階級を上げてタイトルを取ってきた」と説明。井上について「既に3階級を制覇し、モンスターの愛称にふさわしく、誰もが認めるスターへの道を歩んでいる。このまま行けばトップになるが、まだだ」と付け加えた。

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2022年6月9日のニュース