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尚弥 日本人初のPFP1位有力!2回TKO会心勝利に「100点」 ドネア戦から一夜

[ 2022年6月9日 05:30 ]

3本のベルトを手にガッツポーズの井上(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 傷一つない顔で会見した井上は「今は練習がしたい」と話して報道陣を驚かせた。「試合の疲労もなく、モチベーションも高いし、この感覚のまま練習に入りたい」と説明。2年7カ月ぶりの再戦で前WBC王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)に2回TKO勝ちした会心の勝利を「100点をつけられる内容。自分でもベストバウトと言える」と振り返った。

 5階級制覇の英雄に過去最速TKO負けを味わわせ、海外の関係者も震撼(しんかん)させた。世界で最も権威のある専門誌で、全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」を選出している米リング・マガジンのダグ・フィッシャー編集長は「井上のランクを上げるべきか教えてくれ」とツイート。選考委員の投票で決まるランキングで井上は現在3位だが、編集担当のトム・グレイ氏は「次の投票は井上を1位に入れる」と明かした。

 また、井上を2位にしている米スポーツ専門局ESPNは「井上のPFP1位に疑いなし」とするコラムニスト、マイク・コッピンガー氏の記事を掲載。現在の1位はリング誌がヘビー級3団体統一王者ウシク(ウクライナ)、ESPNがWBOウエルター級王者クロフォード(米国)だがともに今年は試合をしておらず井上が日本人初の「PFP1位」に浮上する可能性は高い。

 井上は「そこを目指しているわけではないが、1位になるのなら光栄。試合内容的に1位になれるよう、いい結果を出したい」とPFP1位にも意欲的。「ここまで来たら4つのベルトを獲りたい」とWBO王者ポール・バトラー(英国)との年内の4団体王座統一戦を希望し、「今がピークじゃない。まだ強くなる」と力強く言い切った。

 《Amazonプライム・ビデオで日本史上1位視聴数》Amazonプライム・ビデオは8日、7日に配信した井上―ドネア戦が、配信初日として日本における史上1位の視聴数を記録したと発表した。具体的な視聴数は未公表。これまでの1位は、4月に配信したWBA・IBF世界ミドル級王座統一戦の村田諒太―ゴロフキン戦だった。

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