佐川が元世界王者・久保をワンパンチで3回KO「こういう勝ち方は収穫」

プロボクシング・フェザー級8回戦 （ 2022年4月12日    後楽園ホール ）

元世界王者の久保をワンパンチでKOした佐川
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　前日本フェザー級王者の佐川遼（28＝三迫）が元WBA世界スーパーバンタム級王者の久保隼（32＝真正）に3回1分3秒KO勝ちした。現日本フェザー級王者・丸田陽七太（24＝森岡）に敗れてから2連勝の佐川は14戦12勝（7KO）2敗、19年にフェザー級で世界挑戦に失敗後2連勝していた久保は18戦15勝（10KO）3敗。

　3回、右ストレートで倒して久保にテンカウントを聞かせた佐川は「直前まで練習していたパンチ。元世界王者の久保選手に、こういう勝ち方ができたのは収穫。こんなにきれいな流れで倒せたのは初めて」と納得の表情を見せた。久保のパンチ力を警戒し、リーチが長いサウスポーとのやりづらさも感じたというが、「3回途中であえて大きいパンチを打ったら当たってくれた。一気に流れをもっていけた」という。

　三迫ジムの三迫貴志会長は「やりにくい相手を乗り越えてくれたのは非常に評価できる。まだまだ発展途上で強くなると思う」と手応えを口にした。佐川はIBF世界フェザー級9位にランクされており、「日本タイトルは一度取っているし、世界ランクもある。アジアのタイトルか、チャンスがあればその上も。いろいろな可能性を模索していきたい」と世界挑戦も視野に入れる考えを示した。