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ミスターストイックが見た久保VSシバター戦「要は勝負師が勝つということ。シバターの方が勝負師だった」

[ 2022年1月5日 18:05 ]

現役時代の小比類巻貴之氏(2007年撮影)
Photo By スポニチ

 「ミスターストイック」と呼ばれて人気を博した元K―1戦士の小比類巻貴之氏(44)が5日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。昨年大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」の久保優太VSシバター戦での“八百長騒動”について私見を述べた。

 試合を巡っては、久保が今月2日に実業家・三崎優太氏の生配信に電話出演した際に「シバターさんから八百長というか台本を持ちかけられたのはありました」と試合前のやり取りを告白。シバターはこれを受けた動画で、「『1R目は手を抜いてください。2R目からお互い本気でいきましょう』っていう、分かりやすすぎる嘘にダマされて、1R目に手加減をして負けたらしいな。そんなの、そのユーチューバーがいつもいつも動画や試合で使う常とう句じゃないか」と自身のいつもの“手口”だったと明かしている。

 総合ルール、体重差もあることから、試合前から「シバターが勝つ」と予想していたという小比類巻氏。シバターの試合前の“陽動作戦”については「ファイターは勝ってナンボなんで、シバター選手の作戦通り」とし、「シバター選手の戦い方、彼の勝機の見出し方だと思った。一言で言うと、やり方汚いけど賢く勝ったんじゃないかな」と勝つための作戦の一環であると指摘。そして「要は勝負師が勝つということ。そういう意味ではシバター選手の方が勝負師だった」と語り、動画の聞き手に「八百長ってほどでもない?」と聞かれると、「そうですね。勝負師だったっていうことじゃないですか」と答えた。

 久保は動画で「再びリングに立っていいのか、立つ資格があるのかとか、それを含めてしっかりと考え直したい」と語っている。小比類巻氏は「笑うしかないですよ。シバター戦を最後に引退するのか?」と“引退の可能性”を一笑に付し、「こうやって話題になったことで、さらに久保選手が次に強いところを見せてほしい」とエール。今回は、ルールや体重差など「シバターの土俵」に立って試合をしたこと自体が称賛すべきことだといい、「勝負師としてはやられてしまったけど、勉強になったと。次はこれを挽回するような試合をしてほしいですね」と話した。

 そして運営サイドであるRIZIN側の対応について問われると「処分する問題じゃないと思う」とキッパリ。現役時代の自身の体験として海外で受けた“アウェーの洗礼”を明かし、「日本人は正しく勝ち上ろうとする、そういう素晴らしい心があると思うんですけど、そうではない選手もいるっていうことで、久保選手は勉強になったんじゃないでしょうか」と続け、最後は「久保VSシバター、またいつか見たい」と再戦を希望した。

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2022年1月5日のニュース