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4団体統一のカネロ「これはメキシコのみなさんのための勝利」 会見で流血騒動のプラントとは遺恨残さず

[ 2021年11月7日 14:20 ]

4団体制覇の快挙を達成したサウル・“カネロ”・アルバレス(AP)
Photo By AP

 プロボクシングWBA・WBC・WBO・IBF世界スーパーミドル級王座統一戦12回戦は6日(日本時間7日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われ、WBAスーパー、WBC、WBO王者サウル・“カネロ”・アルバレス(31=メキシコ)がIBF王者カレブ・プラント(29=米国)に11回1分5秒TKO勝ちし、4団体統一に成功した。

 序盤から持ち前のスピードとリーチを生かし、多くパンチを繰り出すプラントに対し、カネロはガードを固めてプレスをかけ、ボディーへの攻撃でスタミナを削る。6回にギアを上げて主導権を握ると、11回、得意の左フックを効かせて右アッパー、さらに左アッパーの追撃でダウンを奪う。立ち上がったプラントに一気にたたみ掛け、最後は右ストレートで2度目のダウンを奪うと、レフェリーは即座に試合を止めた。

 史上6人目、同階級では史上初となる4団体統一。自分こそがキングとばかりに金色の王冠を頭に載せたカネロは「みんなに感謝している。これまでの道のりは簡単ではなかったが、みんなに応援され、家族がいて、チームが支えてくれて、ここまで来ることができた。これはメキシコのみなさんのための勝利だ」と感謝。メキシコ人の4団体統一も初めてで、「歴史を作ることができた。本当にうれしい」と喜びを爆発させた。

 9月の発表会見では恒例のフェースオフで両者がヒートアップし、乱闘に発展してプラントが流血する騒動に発展したが、カネロは試合後のリングでプラントから謝罪があったことも明かし、「カレブは素晴らしいファイターだ。彼が恥じることは何一つない」と健闘を称賛。「終わったことは気にしていない」と遺恨がないことを強調した。

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2021年11月7日のニュース