×

元クルーザー級王者ウシクが3団体統一ヘビー級王者に ジョシュアを圧倒3―0判定

[ 2021年9月26日 07:20 ]

ボクシング WBAスーパー&IBF&WBO統一世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦   〇WBO同級1位 オレクサンドル・ウシク 判定 統一王者 アンソニー・ジョシュアロ● ( 2021年9月25日    ロンドン トットナム・ホットスパー・スタジアム )

ジョシュアに左ストレートを突き刺すウシク(AP)
Photo By AP

2012年ロンドン五輪金メダリスト同士の対決は、元4団体統一世界クルーザー級王者のオレクサンドル・ウシク(34)が3団体統一世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(31)を3―0の判定で破り、新王者となった。判定は117―112、116―112、115―113。2階級制覇のウシクは19戦全勝(13KO)、19年6月のアンディ・ルイス・ジュニア(メキシコ)戦以来の敗北を喫したジョシュアは24勝(22KO)2敗。

 ヘビー級らしからぬスピーディーなパンチの交換で、クルーザー級から階級を上げてきたサウスポーのウシクが優位に立った。小刻みに動き回りながらハンドスピードで上回り、右ジャブでジョシュアの顔をはね上げ、ガードの間から左ストレートを何度も突き刺した。右の強打が空転していたジョシュアは5回にボディーを入れてウシクの動きを止めると、6回には右を2発ヒットさせて流れを取り戻したが、ウシクは7回に左ストレートを入れてジョシュアをぐらつかせた。

 8回にはジョシュアが右アッパーを交えてプレッシャーをかけ、10回にはウシクが右目上をカットしたが、流れは変わらなかった。ジャブもストレートも精度で勝り、コンビネーションでジョシュアを棒立ちにさせる場面も。最終回、連打でジョシュアを圧倒し、ロープに追い込んだところで終了ゴング。勝敗は明らかで、ウシクはリング中央にひざまずき、十字を切って神に感謝した。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月26日のニュース