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元世界王者・宮尾綾香、日本王者9カ月ぶり再起戦「テーマはしっかり勝つこと」

[ 2021年9月21日 15:50 ]

<女子47キロ契約8回戦>前日計量をクリアした宮尾綾香(左)と長井香織(ワタナベジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシング元WBA女子世界ライトミニマム級(現アトム級)王者の宮尾綾香(38=ワタナベ)が22日、東京・後楽園ホールで9カ月ぶりの再起戦に臨む。47キロ契約8回戦で日本アトム級王者・長井香織(31=真正)と対戦。21日には前日計量があり、宮尾は200グラムアンダーの46.8キロ、永井はリミットの47キロちょうどでパスした。

 昨年12月、WBO女子世界ミニマム級王座決定戦で多田悦子(真正ジム)に9回TKO負けを喫したが、宮尾は引退を考えなかったという。

 「同じ階級の選手にやられたのなら“もう無理”って思ったかもしれないけど、少し背伸びしていたところがあったので、主戦場に戻してチャンスを待とうと決めました」

 世界王座返り咲くための選択肢として1階級上のミニマム級に挑戦を決めたが、アトム級でも減量なしの宮尾にとっては体格の壁は大きかった。

 先月29日で38歳になり、練習に取り組む姿勢も変わったという。「休めと言われないと休めない」性格のため、自分を追い込みすぎるところもあったが、梅津宏治トレーナーからアドバイスを受け、しっかり休むことを覚え、練習にメリハリをつけることで常に良いコンディションを保てるようになった。

 長井は現日本王者だが、日本タイトルには興味がない。長井の3倍以上のキャリアを持つ元世界女王は「テーマはしっかり勝つこと。私は世界を見てきた女なので(笑)」と格の違いを見せることを誓った。

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2021年9月21日のニュース