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田中亮明、フライ級61年ぶり銅メダル「負けたけど、自分との闘いには勝った」

[ 2021年8月5日 16:11 ]

東京五輪第14日 ボクシング男子フライ級準決勝 ( 2021年8月5日    両国国技館 )

<ボクシング男子フライ級準決勝>3回、攻め合う田中(撮影・会津 智海)
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 田中亮明(27=岐阜・中京高教)はカルロ・パーラム(23=フィリピン)に0―5の判定で敗れ、決勝進出は果たせなかった。3位決定戦はないため、銅メダルが確定。1960年ローマ大会で銅メダルの田辺清と並び、61年ぶりに同級でのメダルを獲得した。

 立ち上がりからプレスをかけて積極的に仕掛けたのは田中だったが、ジャッジはパーラムの右カウンターを評価。27―30×4、28―29と、ほぼフルマークでの敗戦となった。それでも田中は「最高っすね。気分は」と晴れ晴れとした表情。「今大会は一歩も引かないとだけ決めて、闘い切れたので、負けたんですけど、負けたとは思っていない。自分との闘いには勝った。なので気分も悪くないっす」と言い切った。

 試合が終わった直後に思い浮かんだのは「感謝の気持ち」だった。「今回はいろんな人に応援して貰って、今日まで闘い切れたのは皆さんの応援のお陰。こうして最高の気分を味わうことができたのも五輪があったからこそ。ボランティアの方も含めて関係者には本当に感謝しいます」。そう話した時だけは少しだけ涙声になった。

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