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桑原拓 日本王座獲得で“井岡2世”返上へ「しっかりタイトルを獲る」 

[ 2021年7月20日 17:57 ]

<日本フライ級タイトルマッチ>前日計量をクリアした王者ユーリ阿久井政悟(左)と挑戦者の桑原拓(大橋ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシング日本フライ級タイトルマッチ10回戦(21日、後楽園ホール)の前日計量が20日、東京都内の病院で行われ、王者 ユーリ阿久井政悟(25=倉敷守安)はリミットの50.8キロ、挑戦者で同級6位の桑原拓(26=大橋)は100グラム軽い50.7キロでともに一発パスした。

 日本人男子初の世界4階級制覇王者で現WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)と同じ興国高、東農大とアマチュアでキャリアを積み、軽量級ホープとして注目される桑原はプロ9戦目でタイトル初挑戦。計量後にオンライン取材に応じ、「(大橋)会長がチャンスを下さったので、あとは自分が期待に応えるだけ。欲を言えば、KO、TKOで勝ちたいけど、そこはこだわらず、しっかり勝つこと、しっかりタイトルを獲ることに専念します」と抱負を語った。

 今回の試合に向けて元WBC世界バンタム級暫定王者・井上拓真(大橋)、元WBO世界フライ級王者・木村翔(花形)、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)、日本ライトフライ級王者で9月に世界初挑戦が決まっている矢吹正道(緑)ら豪華メンバーとスパーリングでグローブを交えた。

 「それだけで自信になったし、感謝しています」。

 大橋ジム主催の興行として初めて映像配信サービス「ひかりTV」「dTVチャンネル」で生配信され、解説はジムの先輩であるWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)、元世界3階級制覇王者の八重樫東氏、ロンドン五輪銅メダリストの清水聡(大橋)の豪華メンバーが務める。桑原は「ひかりTVの一発目でメインを張れるのはうれしいし、気合入ってます。解説もすごい顔ぶれなので楽しみです」と喜んだ。

 試合に向けての煽り映像では「紫雷一閃 スピードスター」のキャッチフレーズがつけられた。これまでは“井岡2世”と呼ばれていたが、「井岡さんに申し訳ないので」と、日本王座獲得を機に“返上”する考えも明かした。

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2021年7月20日のニュース