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井岡一翔、外国人特派員協会で会見 JBCから直接謝罪なし「すっきりして次戦へ…」

[ 2021年6月25日 13:12 ]

日本外国特派員協会で記者会見した井岡一翔(YouTubeチャンネルより)

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=Ambition)が25日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見し、自身が巻き込まれたドーピング問題で、日本ボクシングコミッション(JBC)から未だに直接謝罪を受けていないことを明かした。

 井岡は昨年12月、元3階級制覇王者の田中恒成(畑中)に8回TKO勝ちして2度目の防衛に成功したが、この試合のドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したと一部週刊誌などで報道された。だが、JBCは検査過程で検体の保管ミスなど不手際があったことを認め、井岡に違反がなかったとして潔白は証明されている。

 井岡は「JBCの理事長は会見で『直接謝罪したい』と話していたが、現在に至るまで、その謝罪は実現していない」と明かし、騒動勃発後は「人生が終わるのではないかという気持ちになった」と苦しかった心境を吐露。「形式的な謝罪で終わらせたくない。早期に謝罪を受け、すっきりして次戦に向けて調整したい」と話した。

 また、「今回は自分が対象者だったが、他の選手が嫌疑の対象になることもあり得る」と危惧。「こんな思いをするのは自分が最後にしてほしい。他の選手が同じような思いをしないようにしてほしい」と再発防止を訴えた。

 同席した服部真尚弁護士によると、所属ジムとしてJBCに求めているのは(1)JBCの体制を変える(2)情報リークの原因追及(3)ドーピング検査態勢の整備(4)きちんとした謝罪…の4点で現在もJBCと協議を進めているという。なお、金銭的な要求については「過去から現時点に至るまで考えたことはない」とした。

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2021年6月25日のニュース