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赤穂亮、3回KOで11連勝!私生活充実も「夢を忘れずに世界を」

[ 2021年6月5日 22:12 ]

<56キロ契約10回戦>杉田ダイスケ(左)に左ジャブを浴びせる赤穂亮
Photo By スポニチ

 プロボクシング興行「ダイナミックグローブ」は5日、東京・後楽園ホールで行われ、メインの56キロ契約10回戦ではWBO世界スーパーバンタム級11位の赤穂亮(34=横浜光)が現役警察官ボクサーの杉田ダイスケ(32=ワタナベ)を3回KOで下し、11連勝を飾った。

 立ち上がりは低い体勢で頭から突っ込んでくる杉田のバッティングに苦しんだが、2回以降は強烈な左ジャブで相手の上体を起こし、流れを引き戻した。3回、コーナーに追い詰め、右アッパーを浴びせて足を止めると、フィニッシュは豪快な右フック。格下の相手を力でねじ伏せた赤穂は「想定内ではあったけど、やりにくかったですね。それでも冷静に対処できたのは自分が成長したところ」と胸を張った。

 何度もスパーリングを行うなど以前から親交のあるノニト・ドネア(フィリピン)が先月29日にWBC世界バンタム級王座を獲得したことに大いに刺激を受けた。この日、そのドネアから激励のメッセージも届き、「ドネアの顔に泥をぬれない」と奮起。2度の世界戦経験をもつ34歳はプロ41戦目を圧巻のKOで飾った。

 プライベートでは昨年5月に結婚し、8月に誕生した三女を含めて3人の娘の父親になった。この日は3姉妹が初めてそろって会場で試合観戦。「リングインした瞬間に娘が3人並んでいる姿が見えて、それで落ち着けたというのもあるかな」と表情を緩めた。

 17歳で栃木から上京。現在は家族の存在もあり、充実した幸せな日々を送っている。「でも、上京したのは結婚するためでも、幸せになるためでもなく、世界チャンピオンになるため。その夢を忘れずに世界を目指したい」。コロナ禍もあり、海外から選手を呼んだり、海外に遠征するのは難しい状況だが、赤穂は諦めずに3度目のチャンスを待つ。

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