浜田剛史氏 高山は衰えさせない動き、作戦もベストだった 勝敗分けたのは両者のパンチ力の差

[ 2021年5月9日 20:01 ]

WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ   ●同級11位・高山勝成 9回TKO 王者エルウィン・ソト○ ( 2021年5月8日    米テキサス州アーリントン AT&Tスタジアム )

TKOで王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)に敗れた高山(AP)
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 【浜田剛史の目】最近は全体的に早めにストップする傾向にあり、9回は棒立ちに近い状態になってしまったので止められても仕方がない。1、6回にダウン寸前までいった流れを見てレフェリーが判断したのでしょう。私も初回の状態を見て、厳しいかなと思ったが、高山がよく頑張ったと思います。ブランクとか、年齢的な衰えは全く感じなかった。よく動いて、よく手を出していたし、ソトがボディーを嫌がる場面もあった。作戦自体はベストと言えるし、やろうとしたことはやったと思う。

 勝敗を分けたのは両者のパンチ力の差だろう。高山は相手の3倍ぐらい数を打った印象だったが、一発返されると、顎の引き方の違いもあり、より打たれたイメージがジャッジには残る。手数で攻勢点を取れそうな流れを一発で止められたことが痛かった。手数で勝る高山が多少でもダメージを与えられていれば、展開も違っていたはずだが、体格差、パワーの差が大きかった。

 かつて軽量級は手数で勝負するタイプがほとんどだったが、ここ20年ほどはパンチをためて打つ選手が増えてきている。ソトもその一人だろう。確かにパンチ力はあるが、手数で勝負するアジア系の選手でも戦い方次第で十分に対抗できる。同じライトフライ級のWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)、WBC王者・寺地拳四朗(BMB)の2人のとはかみ合うはず。統一戦が実現すれば、日本のファンも楽しめるカードになるだろう。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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