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拳四朗がV8!泥酔不祥事乗り越え日本人現役世界王者最長の防衛成功

[ 2021年4月24日 16:35 ]

<WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 寺地拳四朗・久田哲也>11R、パンチを浴びせる寺地拳四朗(奥)(撮影・後藤 大輝)
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 プロボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦は24日、エディオンアリーナ大阪で行われ、王者・寺地拳四朗(29=BMB)が挑戦者で同級1位の久田哲也(36=ハラダ)に判定勝ち。日本人現役世界王者最長の8度目の防衛に成功した。久田は世界戦2度目の挑戦も悲願の王座獲得は果たせなかった。

 当初、2人の対戦は昨年12月に計画されていたが、11月下旬に寺地の泥酔による不祥事が週刊誌報道で発覚して延期に。日本ボクシングコミッションから3カ月のライセンス停止処分などを受けた寺地にとっては“みそぎの一戦”だった。

 寺地は昨春から都内に居を構えていたが、騒動発覚後は京都の実家に戻りって約2カ月間、自主的に謹慎。その間に地元小学生の登校見守りなど社会奉仕活動を開始。1月下旬に東京に戻ると、駅前のゴミ拾い、神社やお寺の清掃や草むしり、介護施設での野菜収穫、子どもたちへのボクシング指導など様々なボランティア活動に取り組んだ。

 その活動を協力してくれたのは後援会や所属事務所の関係者。東京の拠点とする三迫ジムの仲間たちも寺地を温かく迎えてくれた。苦しい時期に支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを原動力に、標具志堅用高の持つ13連続防衛に日本記録更新へ再スタートを切った。

 久田は19年10月にWBA世界同級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)に挑戦したが判定で敗れている。プロ47戦目、2戦連続の世界挑戦もベルト奪取はならなかった。

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