王者・松永宏信、V3に自信「トータルで上回りたい」　

日本スーパーウエルター級王者の松永宏信
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　プロボクシング日本スーパーウエルター級タイトルマッチ（21日、後楽園ホール）の前日計量が20日、東京都大田区の牧田総合病院で行われ、王者・松永宏信（33＝横浜光）、挑戦者で同級5位の中島玲（22＝寝屋川石田）ともにリミット（69.8キロ）を100グラム下回る69.7キロで一発クリアした。

　松永にとって昨年10月以来、約半年ぶりの試合は3度目の防衛戦。「いよいよ来たなとワクワクしている。今回はただただ勝ちたい気持ちが強い。まずは勝つという気持ちで臨みたい」と心境を語った。

　挑戦者の中島はアマチュアでのキャリア豊富なエリートで、プロ5戦目でタイトル初挑戦。松永は「スピードのある選手なので、そこは要注意」と警戒しつつ、「自分の長所である動き回るボクシングをして、トータルで上回りたい」と意気込んだ。

　国内のスーパーウエルター級は選手層が薄く、中島戦をクリアした後には「アジアとか世界へ足を踏み入れたい」の思いは強い。その準備として土台となるフィジカル面の強化にも着手。これまでは自己流だったが、専門知識のある知人のアドバイスを受けながら強度を高めて取り組んできた。「今回の試合でどう生きるか楽しみな部分もある」と話す。

　叩き上げの王者とアマチュア・エリートの対決。松永は「強い方が上に行ける。弱い方は負けるだけ。白黒はっきりさせる」と言い切った。