京口紘人に挑むタノンサックが練習公開 周囲に感謝述べ「面白い試合をして絶対勝つ」
プロボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(26=ワタナベ)に挑む同級10位タノンサック・シムシー(20=タイ)が23日、大阪市内のグリーンツダジムで練習を公開した。
2ラウンドのスパーリングでは元WBC世界スーパーフライ級王者でトレーナーのスリヤン・ソールンビサイを相手にパワーを感じさせる右ストレートや左ボディーを披露。ミット打ちも2ラウンドこなした。「世界戦が決まって、うれしい」。関係者の名前を列挙し、コロナ禍の中で世界戦開催に向けて周囲の努力に感謝した。自身の長所は「最後まであきらめない気持ち。絶対に面白い試合をして、絶対に勝ちます」と意気込んだ。
視察したワタナベジムの井上トレーナーは「スピードがあるし、けっこうパンチもある。若いし、顔を見ても自信にあふれている感じがする」と印象を語った。
11月3日にインテックス大阪で開催される世界戦に向け、タノンサックは10月7日に来日。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、その後2週間の隔離期間に入った。リビングが10畳ほどのマンション一室で過ごし、朝夕3時間ずつシャドーボクシングとフィットネスバイクでトレーニングを続けた。ストレスがたまる環境だったと思われるが「試合に勝つために我慢した」。隔離期間を終え、前日22日にジムワークを再開した際は「新しい人生みたい。天国みたい」と感じ、張り切って取り組んだという。来日前にタイで計100ラウンドのスパーリングをこなした。再びギアを上げて最終調整に入る。
13歳から17歳までムエタイ40戦で30勝10敗。18歳からタイで「国際式」と呼ばれるボクシングに転向し、現在はライトフライ級のタイ王者。5人きょうだいの上から2番目、次男で「世界ベルトを両親に見せたい」と気合が入る。マネジメント契約を結ぶ予定のグリーンツダジムの本石昌也会長は「ハングリーで、最近の日本ではあまり見ないタイプ」と評する。世界初挑戦でド根性を示せるか。
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