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井上尚弥 いざ聖地ラスベガスへ!モロニ―戦は「勝ちに徹する」

[ 2020年10月19日 05:30 ]

WBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ   統一王者 井上尚弥 《12回戦》 WBA2位・IBF4位 ジェーソン・モロニー ( 2020年10月31日    米ラスベガスMGMグランド )

ラスベガスデビューに向けて渡米した井上尚弥
Photo By 代表撮影

 WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥が18日、父の真吾トレーナー、弟の拓真らとともに羽田空港から渡米した。ボクシングの聖地ラスベガスでの初陣はモンスター伝説第2章の始まり。昨年11月以来、約1年ぶりとなる試合に「再び熱い試合を届けられるように頑張ります」と気合を入れた。

 当初は4月にWBO同級王者カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を予定していたが、コロナ禍で延期。対戦相手も変更となったが、井上に死角はない。「もう気持ちの面でも肉体的にも仕上がっている状態。向こうに行ってからの2週間は体重調整ですね」と自信を示した。約1年の“空白”にも「ストレスとか、そういう感覚はない」と断言。むしろドネア戦で負ったケガの回復に十分な期間となったことをプラスに捉えている。

 唯一の不安材料に挙げていた無観客についても「トップランク社のイベントの会場は映像でチェックしたし、今日もロマチェンコの試合は見ましたから。問題ない」と解消済みであることを強調した。そのロマチェンコが敗れる番狂わせには、ツイッターに判定に疑問を呈するように「???」と投稿。パウンド・フォー・パウンド(全17階級を通じた格付け)最上位に君臨するロマチェンコの敗戦で、ESPN4位、リング誌3位につける井上の順位が一気に上昇する可能性も出てきたが、「圧倒的な強さを見せるなら前半KOが理想。でも、まずは勝ちに徹して、その中から自分がやれる勝ち方、倒し方というのを出していきたい」と気持ちを引き締めた。(大内 辰祐)

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2020年10月19日のニュース