×

“具志堅二世”宝珠山晃 東日本新人王予選計量クリア「相手にもコロナにも打ち勝つ」

[ 2020年9月5日 17:45 ]

<東日本新人王予選>前日計量をクリアし、笑顔の宝珠山晃(三迫ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングの東日本新人王予選(6日、後楽園ホール)の前日計量が5日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、出場18選手全員がクリアした。

 7月末で閉鎖した白井・具志堅ジムから三迫ジムに移籍したフライ級の宝珠山晃(24)は初戦で松本翔司(28=伴流)と対戦する。計量をリミット(50.8キロ)より200グラム軽い50.6キロでクリアした宝珠山はオンライン取材に応じ、「こういう時期なので相手だけじゃなくコロナにも打ち勝たなくちゃいけない。今回のためにやってきた練習の成果を出して勝ちにつなげたい」と意気込みを語った。

 今年1月、国内最初の興行でキム・グン(韓国)に4回TKO勝ちし、2020年の勝者第1号となった。当時所属していた白井・具志堅ジムの具志堅用高会長から「具志堅二世だよ。オレのアマ時代に似ている」と絶賛され、期待されていた。だが、ジムは6月6日に7月末での閉鎖を発表。新人王予選を控えていた宝珠山は「なんでこのタイミングで…」と困惑しながらも「次の準備をしよう」と気持ちを切り替え、日本スーパーフライ級王者・中川健太のスパーリングパートナーを務めるなど縁があった三迫ジムに移籍した。

 同ジムには東洋太平洋、WBOアジアパシフィック、日本タイトルを持つ現役王者が男子だけで8人在籍。WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(28=BMB)も練習拠点としている。

 「強い選手がたくさんいるので、実戦面のサポートをしてもらっている。盛り上がっているというか、すごい勢いがあるジムなので自分もその波に乗っていこうと思ってます」

 日大では帝拳からプロ入りした村田昴(23)らと同期。全日本選手権で優勝した村田に対し、2試合しか出場することができず、卒業後は一般企業に就職するつもりだった。だが、「自分自身が納得できなかった」と内定を蹴ってプロ入り。所属ジムの閉鎖で移籍を余儀なくされたが、今は練習環境にも恵まれ、まずは全日本新人王獲得という目標にブレはない。「プロの世界で見返したい。強くなりたい」。宝珠山は強い決意を持ってリングに上がる。

続きを表示

2020年9月5日のニュース