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“幻の世界王者”江藤光喜が引退表明 白井・具志堅ジム閉鎖を前に…

[ 2020年7月28日 00:00 ]

2019年8月、WBO世界スーパーフライ級挑戦者決定戦でシントロン(左)と対戦した江藤光喜
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 白井・具志堅スポーツジムは28日、公式サイトで同ジムに所属する元東洋太平洋フライ級王者でIBF世界スーパーフライ級5位の江藤光喜(32)が同日付で引退を表明したと発表した。同ジムは今月31日で閉鎖し、25年の歴史に終止符を打つことが決まっている。

 選手兼トレーナーとしてジムを支えてきた江藤は今後、オンラインによるボクシングエクササイズの「ボックスフィット◯K」(https://kokisyokai.amebaownd.com/)で指導を行うという。

 沖縄県出身の江藤は双子の弟・大喜、末弟の伸悟ともに江藤3兄弟として知られ、08年にプロデビュー。13年8月に敵地タイでコンパヤック・ポープラムック(タイ)を判定で下してWBA世界フライ級暫定王座を獲得したが、日本ボクシングコミッション(JBC)は王座を乱立させているWBAの暫定王座を世界王座と認めておらず、国内では防衛戦ができなかった。同年11月にタイで行われた初防衛戦で王座から陥落したが、14年6月の再起戦で東洋太平洋王座を獲得し、2度防衛。15年11月にはWBC世界スーパーフライ級王座に挑戦も2階級制覇を果たせなかった。

 昨年5月には米国フロリダ州キシミーで行われたWBO世界スーパーフライ級王座決定戦でジェイビエール・シントロン(プエルトリコ)と対戦。1回にTKO勝ちと思われたが、試合後の映像確認で偶然のバッティングが確認され、無効試合となった。同8月にシントロンとの再戦で判定負け。それが現役最後の試合となった。戦績は24勝(19KO)5敗1無効試合。

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