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永田大士が日本王座奪取!史上初無観客タイトル戦で井上尚弥いとこ・浩樹にTKO勝利

[ 2020年7月16日 19:08 ]

無観客で行われた井上浩樹-永田大士の試合=東京都文京区の後楽園ホール(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 プロボクシングの日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦は16日、東京・後楽園ホールで行われ、挑戦者で同級1位の永田大士(30=三迫)が井上尚弥・拓真兄弟のいとこで、王者・井上浩樹(28=大橋)を7回TKOで下し、新王者となった。

 序盤から積極的に攻め続けた。序盤は井上のパンチを浴びる場面もあったが、3回に偶然のバッティングで井上が右眉間をカット。そこから攻勢を強め、5回終了時に公開された採点はジャッジ2者が48―47、1者が49―46と永田リード。6回は井上が足を止めて打ち合いとなったが、7回、永田の有効打により井上が右目を負傷。レフェリーが試合続行は難しいと判断し、永田のTKO勝ちとなった。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で“聖地”後楽園ホールで140日ぶりの試合。無観客でのタイトルマッチはJBC関係者によると史上初と、注目を集める中で新王者となった永田は「簡単に獲れたとか言おうと考えていたけど、険しい道でした。日本チャンピオンになってここからがスタート。このコロナ禍でボクシングの試合ができたことはありがたいこと。たくさんの人たちの支えや協力があって試合ができた」と声を震わせた。

 18年10月に東洋太平洋同級王座に挑戦したが、内藤律樹(E&Jカシアス)に1―2の判定負け。ジャッジ3者の採点は全員が1点差だった。悔しさを忘れないため、その採点表を部屋に張り、迎えた2度目のタイトル挑戦。15戦無敗だった井上を破り、念願のベルトを獲得した。

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2020年7月16日のニュース