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ヒョードル、日本ラストマッチでKO勝ち!ジャクソンを右ストレート葬「皆さんに愛を」

[ 2019年12月29日 15:12 ]

ベラトール・ジャパン   ○ヒョードル―ジャクソン● ( 2019年12月29日    さいたまスーパーアリーナ )

<エメリヤーエンコ・ヒョードルVSクイントン・”ランペイジ”・ジャクソン>ジャクソン(左)を激しく攻めるヒョードル (撮影・西川祐介)
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 メーンの第6試合に登場したエメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)が強烈なパンチでクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン(41=米国)にKO勝ちした。1Rの序盤から積極的にスタンドのパンチを放ち、ジャクソンの大振りのパンチはきっちりとかわした。右ローキックを放った後にバランスを崩しそうになったが、危なげはなかった。最後は相手のガードの内側に右ストレートを打ち込み、2分44秒で勝負を決めた。試合後、ジャクソンと言葉を交わしたところで、ようやく笑みがこぼれた。

 日本で試合をするのは15年大みそか以来、4年ぶり。勝利を収めたヒョードルはリング上でのインタビューで「日本に来られて勝利を収めて、皆さんと分かち合うことができたことに感謝している」と喜んだ。

 ベラトールと新たに3試合の契約を結んだヒョードルだが、これが引退へのカウントダウンとなる。その引退ツアーの第1戦。対戦相手のジャクソンは世界最高峰の舞台という呼び声もあった「PRIDE」のテーマ曲で入場。その後、PRIDEヘビー級王者だったヒョードルが表情一つ変えずに入場した。120・31キロと幾分、腹がだぶついていたジャクソンに対し、ヒョードルは109・18キロでしっかり仕上げてきていた。試合ではその差が歴然となった。

 00年の初来日から19年。日本での思いでは数多い。「長いキャリアを日本で築き、皆さんと最後を分かち合うことができてよかった。皆さん、本当にありがとう。皆さんに愛を届けます」。PRIDE時代は「60億分の1の男」と最強の名をほしいままにした男の日本での闘いの歴史は終焉(しゅうえん)を迎えた。

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2019年12月29日のニュース