ドネア　井上尚弥から刺激「自分を追い込むことができた」

▽WBSSバンタム級トーナメント決勝（WBA＆IBF王者）井上尚弥　VS　（WBAスーパー王者）ノニア・ドネア　11月7日開催

公開練習でミット打ちを行ったドネア（右）（撮影・久冨木　修）　
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　WBSS決勝で井上尚弥と激突するドネアが31日、都内で公開練習を行った。シャドーとミット打ちを1ラウンドと、短時間だったが、5階級制覇王者のオーラは別格。代名詞の左フックなど実力の片りんを見せつけ、報道陣や視察に訪れた井上陣営をうならせた。

　「イノウエは素晴らしいファイター。だからこそ、私は自分を追い込むことができた。メンタルを研ぎ澄ませ、高度なレベルに持ってくることができた」

　米ラスベガスでのキャンプ後、時差調整を兼ねてマニラで約2週間の合宿を敢行。タイプの違う選手とスパーリングを重ねて仕上げてきた。井上尚の映像は「詳しく見ていない」というものの、「自分と同じようにパワーとスピードを兼ね備えている」と評価。自身の強みとしては20年のキャリアで培った「適応力」を挙げた。

　井上尚の「世代交代を」の発言について問われると、「世代の壁を越えるのか、壊すのかは分からないが、自分はその壁をより強固に、高くつくり上げてきた」と豪語。モンスター攻略へ「もちろん自信はある」と言い切った。