王者・武居由樹 3連続KOで“最強”を証明
「K―1 WORLD GP 2019 JAPAN~K―1スーパーバンタム級 世界最強決定トーナメント~」(スポーツニッポン新聞社など後援)は30日、東京・両国国技館で行われ、現スーパー・バンタム級王者・武居由樹(22=POWER OF DREAM)が優勝し、“最強”を証明した。準決勝で玖村兄弟の兄・修平(22=K―1ジム五反田チームキングス)を1RKO、決勝では弟・将史(20=同)を2RKOで下し、トーナメントの頂点に立った。
“事実上の決勝”といわれた1回戦でリーバス(スペイン)に1RKO勝ちすると、続く準決勝でも玖村修を1RKO。そして迎えた決勝では1Rに最初のダウンを奪い、2Rには右のフックでバランスを崩した玖村将の顔面に強烈な左キックを叩き込んで仕留めた。3戦連続のKO勝ちでトーナメントの頂点に駆け上がった武居は「毎日、優勝することだけ考えていた。今、格闘技界には2人のすごい人がいて…僕も置いて行かれないように頑張りたい。僕もK―1を盛り上げていきたい」と声を弾ませ、最後は「K―1最高!」と雄叫びで締めた。
かつて“悪ガキ”だった少年はキックボクシングと出会い、大きく変わった。現在も所属するジムの会長宅に住み込んで練習の日々を送り、17年4月にはK―1王者になるまで成長した。
今大会はK―1の“顔”とも言える3階級制覇王者・武尊が不在の中で“主役”を期待された。武居は「自分が試されている大会、自分がもう一段階成長する舞台」と強い決意で臨み、見事に重責を果たした。今後は武尊とともにK―1のリングをリードしていく存在になる。
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