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久我勇作 約10カ月ぶりにタイトル奪取「前回いた場所以上のところへ行けるように頑張りたい」

[ 2019年5月18日 19:31 ]

プロボクシング・日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦   〇同級1位・久我勇作(28=ワタナベ) 判定3―0 ●王者・田村亮一(31=JBスポーツ) ( 2019年5月18日    東京・墨田区総合体育館 )

約10カ月ぶりに日本王座のベルトを取り戻した久我勇作(撮影・中出健太郎)
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 元日本スーパーバンタム級王者の久我が、昨年7月に和気慎吾(FLARE山上)に敗れて失ったタイトルを約10カ月ぶりに取り戻した。王者だった17年7月の初防衛戦で判定勝ちしている田村を再戦で返り討ちにし、再起2戦目で日本王者に返り咲いた。久我は22戦18勝(12KO)3敗1分け、今年1月に獲得したタイトルの初防衛に失敗した田村は17戦12勝(6KO)4敗1分け。

 トリッキーな動きを見せる田村の動きをよく見ていた久我は、序盤から武器の右ストレートや返しの左フックが再三ヒット。王者がボディー狙いで距離を縮めてくるとやや手数が減ったが、5回に右フックを効かせてか連打で攻め立て、最後は引っかけるようにダウンを奪取。5回終了後の公開採点では48―46、49―45、50―44の3―0と大きくリードした。中盤はラフに接近戦を仕掛けてきた田村に苦しみながらも、終盤はカウンターの左ショートフックがヒット。95―94、96―93、97―92の3―0で判定をモノにした。

 「前々回の試合で負けて世界が遠のいてしまったが、戻ってくることができた」。ホッとした様子の久我は「思っていたとおりやりづらかった。田村さんの距離につき合ってしまった。あの距離でも打つパンチを練習してきたんですが」と振り返った。2年前の田村戦で相手のタフさは分かっていただけに「攻めすぎないように気をつけた」ものの、5回にダウンを奪った後は「力を抜いて上下に打ち分ければよかったけど、力みすぎて上ばかり狙ってしまった」という。それでも、和気戦の敗戦から立ち直って再び世界を狙うスタートラインに復帰。「前回いた場所以上のところへ行けるように頑張りたい。(ジム先輩の)船井(龍一)さんや荒川(仁人)さんの試合を見て、海外でやってみたい気持ちもある」と話した。

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2019年5月18日のニュース