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井上尚弥が証明 軽量級の本場は日本!6階級全てに日本人君臨 米国でなくてもビッグマッチはできる

[ 2024年5月7日 04:55 ]

プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ   〇井上尚弥 TKO6回1分22秒 ルイス・ネリ● ( 2024年5月6日    東京ドーム )

<4団体統一世界スーパーバンタム級TM 井上尚弥・ルイス・ネリ>防衛に成功した井上尚。左から従兄弟・浩樹、井上尚、父・真吾トレーナー、弟・拓真(撮影・島崎 忠彦)
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 モンスターが悪童を沈めた。34年ぶりの東京ドームボクシング興行で、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)を6回1分22秒TKOで下し4本のベルトの防衛に成功した。1回にプロ初のダウンを喫しながら、東京ドームでの日本人初メインイベンターとして、日本人にとっての最大のヒールに敵討ち。初の世界王座奪取から節目の10年、約4万人の観客の前でボクシング史に名を残す歴史的1勝を挙げた。

 井上尚は海外の批判を一蹴する快勝で、自らの高い市場価値を世界に示した。22年に全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド」(PFP)で日本人初の1位となり、昨年末には史上2人目の2階級4団体統一。米スポーツ専門局ESPNから23年「男子年間最優秀ボクサー」にも選出された。それでも重量級がメインの米国では井上尚の実力を認めない声が絶えない。

 ネリ戦の前、米国人の元WBC世界ウエルター級王者ショーン・ポーター氏が「ボクシング界で真のスターになるには米国に来て試合をする必要がある」と発言。これに対し井上尚は自身のSNSで「アメリカに来て試合をしろと言うコメントに?????今や軽量級の本場はここ日本にある。試合が見たいのなら日本に来ればいい。日本のマーケット以上のものがアメリカにあるのなら喜んで行く。それだけの価値がここ日本にはある」と一蹴した。

 事実、この試合で井上尚が得るファイトマネーはスポンサー料を含めて総額10億円とも言われ、22年のゴロフキン戦で村田諒太が手にした6億円(推定)を大きく超える日本人最高額。入場料収入も国内最大となる30億円規模で、20億円超となったゴロフキン―村田戦を上回る“世界的”な興行となった。

 米興行大手トップランク社のプロモーター、ボブ・アラム氏は、オイルマネーを武器に数々のビッグマッチを実現させているサウジアラビアでの試合の可能性も示唆しながら、「井上が日本国外で試合をするのはばかげている。なぜなら国内であれだけの人気を誇る選手は他にいないからだ」と断言した。

 4本のベルトを持つ井上尚を筆頭に、一番軽量のミニマム級まで6階級全てに日本人王者が君臨する。軽量級の本場は日本――。4万3000人を熱狂させた34年ぶりの東京ドーム興行で、井上尚がそれを証明した。

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2024年5月7日のニュース