×

元3階級王者・長谷川穂積氏“教壇デビュー” タイトル戦前に骨折の秘話も披露

[ 2017年10月22日 15:08 ]

現役時代に体のケアをしてもらっていた山本先生(右)と初授業を行った長谷川穂積氏
Photo By スポニチ

 ボクシングの元3階級王者・長谷川穂積氏(36)が“講師デビュー”を果たした。10月から理学療法士などを育成する東京医療学院大(東京都多摩市)の特任講師に就任。同大と同じ学校法人・常陽学園傘下の東京医療福祉専門学校(東京・中央区)で22日、受講生約30人を集め「特別講演」を行った。

 長谷川氏は、帝拳ジムのトレーナーを務めていた山本忠雄客員教授の「スポーツトレーナー講習会山本ゼミ」にゲスト講師として参加。「世界チャンピオンになれたのは100%支えてくれた人がいたから。失敗を失敗のまま終わらせない。成功するまで続けることが経験にもつながる」などと自らの体験を踏まえ、コンディションづくりの重要性や大きな試合に臨む際の心構えを山本教授との対話形式で説いた。

 3階級を制覇した16年9月の世界スーパーバンタム級タイトル戦前には、左手を骨折していたエピソードも披露。試合が1カ月半後に迫る、重要な追い込み時期に起きたアクシデントだったが、「ケガをした時に助けてくれるスタッフがたくさんいた。いろんな引き出しを持っているトレーナーがいた(ので助けられた)」と当時を振り返った。また、大きなケガをしてもモチベーションが落ちなかったのは「試合後のインタビューを想像してトレーニングができたから」と説明していた。

 約1時間の“初授業”後には受講生と記念撮影。「(これから)少しずつだけど、いい授業をつくっていきたい」と今後の意気込みを語っていた。 

続きを表示

2017年10月22日のニュース