田中「俺はまだまだ」最速王者　謙虚にＫＯ宣言

計量を終えた田中恒成（左）とサルダール

ＷＢＯ世界ミニマム級タイトルマッチ 王者　田中恒成―同級４位　ビック・サルダール

（12月31日 愛知県体育館）
　前日計量を一発でパスした田中は「いい調整をしてこられた」と手応えを口にした。５月に国内最速のプロ５戦目で世界王座を獲得したが、浮かれる様子は全くない。むしろ、前日（２９日）の井上と八重樫の世界戦を見て生じたのは、謙遜な気持ちだった。「他の日本人王者はみんな凄い。それに比べれば、俺は“全然まだまだ”ですけど、明日は俺のために集まってくれる人がたくさんいるし、本当に俺は俺でベストファイトしたい」とあくまでも低姿勢を貫く。

　相手のサルダールについても「ハードパンチもあり、とてもいい選手だと思います」と警戒。その一方で試合への意気込みを問われると「ぜひＫＯさせてもらいたいと思います」としっかりと力強く完勝を宣言した。