村田TKOでデビュー7連勝!年末世界挑戦へ…いざ米進出

[ 2015年5月2日 05:30 ]

TKO勝利で観客に向かって筋肉ムキムキポーズの村田

プロボクシング73・4キロ契約10回戦 ○WBC7位・村田諒太 5回38秒TKO WBO15位・ドウグラス・ダミアン・アタイジ●

(5月1日 大田区総合体育館)
 ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太(29=帝拳)はWBO15位のドウグラス・ダミアン・アタイジ(24=ブラジル)を5回TKOで下し、3戦ぶりのKO勝利でデビュー7連勝とした。初の世界ランカー対決を制し、次戦で計画する米国進出に弾みをつけた。

 観客席に向かって、どや顔でガッツポーズを繰り返した。会心の勝利だったデビュー戦でも見せなかった歓喜のパフォーマンス。3戦ぶりKO勝利の村田は「プレッシャーもあって初めて寝られない日もあった。アマなら勝てばいいけれど、プロは違う。KOという事実を残せてホッとした」と安どの笑顔を見せた。

 序盤はガードを高く上げ、相 手に接近してプレッシャーをかけた。アマ時代に得意としたスタイルだ。アタイジには手数を出させる一方で、村田は左ジャブから左右のボディーを攻めて徐々に相手のスタミナを削っていった。「アッパーの距離じゃなくワンツーの距離で打て」。セコンドから指示が出たのが5回。少し距離を空けて放ったワンツーからの右ストレートが相手の顎を捉えた。「プロになって初めての、いい感覚でした」。アタイジは膝から崩れ落ちてダウン。再び立ち上がったところを連打で攻め立てレフェリーのストップを呼び込んだ。

 迷いがあった。KOを逃した過去2戦は、プロで幅を広げるために力を入れてきたジャブなどの技術面に意識が集中しすぎて、村田らしい野性味が失われていた。「自分はおとなしいタイプじゃない。何としても勝つ気持ちで戦う」。アマ時代の原点に返った。これまで硬い筋肉がつくのを嫌って封印していたウエートトレーニングを今年に入って解禁。減量前の体重はこれまでより2キロ多い81キロにアップ。闘志を前面に出し、フィジカルで勝負する準備が実った。

 年末の世界挑戦という目標にブレはない。ミドル級で世界挑戦するには約20戦の経験が必要とされるが、テレビ局やスポンサーの期待が大きい村田は、そんな悠長なことは言っていられない。今回の相手も契約する興行会社トップランクには「早すぎる相手だ」と猛反対されながらも、きっちりクリアした。次戦は名前を売るために米国進出する予定。「一つ自信になった。今年は勝負の年にしますよ」。日本のゴールデンボーイがいよいよミドル級の本場に打って出る。

 ▼村田 諒太(むらた・りょうた)1986年(昭61)1月12日、奈良県奈良市生まれの29歳。南京都高―東洋大卒。中1でボクシングを始める。高校5冠、全日本優勝5度など国内計13冠。11年世界選手権2位、12年ロンドン五輪金メダル。アマ通算119勝89KO・RSC19敗。13年4月にプロ転向。身長1メートル82。家族は夫人と1男1女。

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