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赤穂「佐藤が一枚上」左フック不発、コーナー追い込むも連打出ず

[ 2013年1月1日 06:00 ]

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 ○佐藤洋太 判定 赤穂亮●

(12月31日 東京・大田区総合体育館)
 強打の左フックは最後まで空を切った。赤穂はアウトボクシングに翻ろうされ「佐藤が一枚上だった」と敗戦を認めた。コーナーに追い込んでも連打が出ず、逆に佐藤の左ジャブで両まぶたが赤く腫れた。「あれが強さなのかな」と話した。

 栃木県芳賀郡出身。ワル高校の番長は、「手に負えない」と退学させられた。17歳で上京し、横浜光ジムに入門。ケンカで鍛えた拳が、元WBC世界スーパーバンタム級王者・ロイヤル小林の目に留まり、世界を制した左フックを伝授された。

 かつての不良少年も26歳になり「不良の中高生にああなりたいと思わせる試合を」と臨んだ。だが、捨て身の攻撃ができず「腹をくくり切れなかった。もっといけた」と振り返った。劇画のような成功物語は、頂点までは届かなかった。

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2013年1月1日のニュース