×

余裕?井岡 八重樫受け止めた「にらみ合いは気まずい」

[ 2012年6月20日 06:00 ]

井岡(右)は八重樫と向き合い、正面から視線を受け止めた

プロボクシング WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦 WBC王者・井岡一翔―WBA王者・八重樫東

(6月20日 ボディメーカーコロシアム=大阪府立体育会館)
 リミットの47・6キロで一発クリアした井岡は約300人のファンを前に言い放った。

 「強くなったところを見せます。勝利の喜びを分かち合いましょう」。計量後は八重樫と向き合い、視線を受け止めた。「にらみ合いは気まずい。リング以外で目線を合わせることはないし、八重樫さんに恨みはないんで。ケンカじゃなく、スポーツですから」

 この日、JBCにより、統一王者は10日以内にどちらかのベルトを返上しなければならないとの見解が示された。しかしトレーナー兼プロモーターの父・一法氏は「この階級は最後ですから」とあらためて新たな階級への進出を明言。アマ時代はフライ、プロ6戦目まではライトフライに在籍し、今も身長が伸びるなど“成長期”にある井岡も重い階級への進出を望んでいる。統一王者はあくまでも通過点に過ぎない。「とにかく僕が勝ちます。レベルの高さを見せたい」。この日の最終検診では脈拍が85と予備検診の39から大幅に増えたが、診察では異常はなく体調もいい。「急いで走ってきたから」と笑った。夕食には好物の牛タンを食べて栄養補給。スピードが鈍らないように体重回復を約4キロにとどめて決戦に臨む。

続きを表示

2012年6月20日のニュース