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日本人世界王者の激突 辰吉&薬師寺の両氏も興奮

[ 2012年6月20日 23:18 ]

 ボクシング2団体の日本人の世界王者同士が闘う史上初の「統一戦」が20日に大阪市のボディメーカーコロシアムで行われ、地元出身の若きスター井岡一翔選手(井岡)が判定で八重樫東選手(大橋)を破り、ミニマム級統一王者に輝いた。最終ラウンドまで激しく打ち合う熱戦に、超満員の客席からは、ゴングの音が聞こえないほどの歓声が送られた。

 リングサイドでは、1994年に世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級「王座統一戦」で死闘を演じた辰吉丈一郎さんと薬師寺保栄さんがテレビのゲスト解説として見守った。薬師寺さんは「王者同士のプライドがぶつかり合った素晴らしい試合。最後まで勢いが止まらず、辰吉との試合を思い出した」と興奮気味。ボクシング人気の回復へ「久しぶりにこれだけの盛り上がりを見せた。もっともっと他の階級でも統一戦をやればいい」と期待した。

 94年の対戦で敗れた辰吉さんは、試合後に八重樫選手の控室を訪れた。八重樫選手に「すいません」と言われると「謝ることは何一つない。俺は何度も経験してきた。帰って泣けばいい。それがまた励みになる」と声を掛けた。

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2012年6月20日のニュース