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男になります!八重樫 ムッキムキボディーついに解禁

[ 2012年6月20日 06:00 ]

八重樫は鍛え上げた肉体を誇示する

プロボクシング WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦 WBC王者・井岡一翔―WBA王者・八重樫東

(6月20日 ボディメーカーコロシアム=大阪府立体育館)
 プロボクシングのWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦の前日計量が19日、大阪市内の家電量販店で一般に公開する形で行われ、両者ともに一発でパスした。WBA王者の八重樫東(29=大橋)は封印してきたボディーを披露。4月から始めた過酷なトレーニングでつくり上げた筋肉ムキムキのボディービルダーばりの肉体を誇示した。一方、WBC王者の井岡一翔(23=井岡)陣営はこの試合でミニマム級に区切りをつけ、複数階級制覇に乗り出す方針をあらためて表明した。

 まるで除幕式だった。計量に臨むため、Tシャツを脱いだ八重樫の上半身に会場の視線がくぎ付けになった。大胸筋が盛り上がり、腹筋はコブのよう。背中の筋肉も波打つような曲線を描いた。とてもミニマム級のボクサーとは思えない、ボディービルダーを思わせる体だ。大阪の井岡ファンからもため息が漏れた。

 八重樫は1回目の計量でリミットを100グラム下回る47・5キロでパスしてポーズを決めると、「横浜から来た八重樫です。みんな井岡君のファンだと思うんですけど、僕の応援もよろしくお願いします」と笑いを誘う余裕もみせた。

 4月に土居進フィジカルトレーナーとともに1日腹筋2000回などの過酷なトレーニングを開始したが、ずっと「土居さんに(裸の体を)見せるなと言われていた」と言う。土居氏は「見る人が見たら、どんなトレーニングをしているか分かる。専門家が分析すれば、どんなボクシングをするのかも分かる。情報が相手に行き渡らないようにした」と意図を説明した。井岡の父でトレーナー兼プロモーターの一法氏(45)はその体をなめるように注視していたが、パンチ力がアップしているのは明白。攻撃的な戦い方を挑むことが予想される。

 意外な人からエールが届いた。かつてプロ野球ヤクルトで活躍し、現在同球団のスカウトを務める同姓の八重樫幸雄氏(61)だ。07年6月の世界初挑戦前、ラーメン店で働く姿をテレビで見たという同氏は関係者を通じ「ぜひ頑張って八重樫の姓をよみがえらせてほしい」と激励。独特のバッティングフォームで人気を誇った伝説の男の言葉に八重樫は「凄いじゃないですか。絶対に勝ちます」と力を込めた。

 王座を奪取した昨年10月のポンサワン戦とは比較できないほど調子はいい。「ポンサワン戦の時は3%。今回は100%の出来。一生懸命戦います」。八重樫は自信の言葉で締めくくった。

 ◆主なルール WBAの3ノックダウン制(1ラウンドに3回ダウンでKO負け)を採用。その他はWBCルールを採用している。公開採点(4、8回を終了した時点でそれまでの採点を公開する)。偶然のバッティングにより試合が続行できない場合、4回(インターバル含む)までは引き分け、5回以降は採点。バッティングでカットした場合、偶然の場合は負傷してない方を減点1、故意の場合は減点2。また、引き分けの場合は両者防衛扱いとなる。

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2012年6月20日のニュース