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統一王者の井岡、次は2階級制覇へ「まだこれは通過点」

[ 2012年6月20日 21:45 ]

試合を終え、健闘をたたえ合う統一王者の井岡一翔(左)と八重樫東

WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦12回戦 ○井岡一翔 判定 八重樫東●

(6月20日 ボディメーカーコロシアム)
 八重樫の腫れあがった顔を見れば、結果は明らかだった。だが、最後まで勝利の確信はなかった。ジャッジが読み上げられ、井岡はレフェリーが左手を挙げる直前に右手でガッツポーズ、喜びを表現した。

 開口一番、井岡は「八重樫さんは本当に強かった」と敗者を称えた。試合前には「あっけなく終わらせる」と豪語していたが、内心は違っていた。「(対戦相手が)八重樫さんに決まってから不安、プレシャーはあった。怖さも感じていた」。

 序盤から積極的に攻めてくる八重樫に対し、井岡は左ジャブから効果的なパンチを冷静に打ち分けてポイントを稼いだ。4ラウンドを終えて採点は互角だったが、8ラウンド終了時にはややリードを奪い、12回まで及んだ死闘を3―0の判定で制した。「大きい壁を越えられた」の言葉には実感がこもっていた。

 最終目標に4階級制覇を掲げる23歳。まずは叔父の井岡弘樹会長と同じ2階級王座を見据える。「まだまだこれは通過点だと思っている。もっと上を狙いたい」と言い切った。

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2012年6月20日のニュース