ドジャース・大谷 MLB2つの唯一無二 QS100%&防御率0点台で圧巻一刀流3勝

[ 2026年5月15日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース4―0ジャイアンツ ( 2026年5月13日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ジャイアンツ>7回、ギルバートの中飛が併殺となり拳を突き上げる大谷(撮影・会津 智海)
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 ドジャースの大谷翔平投手(31)は13日(日本時間14日)、ジャイアンツ戦に今季4度目の“投手専念”で先発し、7回4安打無失点、8奪三振で今季3勝目を挙げた。再び規定投球回数に達し、防御率0・82は断トツでメジャートップに返り咲いた。チームは4―0で勝ち、連敗を4でストップ。二刀流による疲労が考慮され、14日(同15日午前11時10分開始)のジ軍戦はベンチスタートとなる。

 右手を突き上げ、大谷は笑顔で拍手した。球数が100球を超え、降板が見えてきた4―0の7回1死一、二塁。8番ギルバートの中飛で二塁走者アダメスが飛び出したため、二塁封殺での併殺となりピンチ脱出。圧巻の内容で連敗を止めても「悪くはなかったかな。球の質的には前回の方が良かった」と平然と言ってのけた。

 初回2死一、三塁でエルドリッジをスイーパーで3球三振に仕留め、波に乗った。3回に5年ぶりのボークを経験したが動揺せず後続を断ち、4回は通算240本塁打の4番ディバースから3者連続三振。6回2死一塁ではディバースをつり球の直球で再び三振に抑えて右拳を握った。

 直球は最速100・6マイル(約161・9キロ)を計測し、全105球中、スイーパーは今季最多41球を数えた。今季7登板全てでクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)と、防御率0点台はともにメジャーでただ一人。規定投球回に再び達して防御率0・82はメジャートップに立ち「投げ心地が今のところ良い。今日も走者がたまった場面、最後の飛球もそうだけど、抜けるかどうかでそこは数字は大きく変わってくる。(防御率は)まだ気にする段階ではない」とどこまでも冷静だった。

 今季の直球の割合は、サイ・ヤング賞投票で4位に入った22年の27・3%から44・5%まで上昇。それでも直球の被打率は・156と力でねじ伏せている。さらにゴロアウト率53・8%はキャリア最多。現役時代に投手だったブランドン・ゴームズGMによれば、近年のトレンドだった高めの直球に打者が適応し始め、現在は大谷のように低めに投げきる直球が効果的だという。同GMは「三振を取れ、長打を許さず、長いイニングも投げられる。翔平は理想的な先発投手」と称賛した。

 打者としては打率・240、7本塁打にとどまるが、投手では異次元のマウンドが続く。疲労も考慮されて14日のジャイアンツ戦はベンチスタートの予定。7月には32歳を迎える。加齢による負担を聞かれると、真剣だった表情が少し和らいだ。「どうなんですかね。今が一番いいと思っているし、まだまだ若いと思っているので、頑張りたい」。今季はエンゼルス時代の22年以来、自身2度目の投打「ダブル規定」到達を目指す。その先の日本選手初のサイ・ヤング賞も現実的な目標になってきた。(奥田 秀樹通信員)

 ≪7戦で防御率0.85以下&50K以上は6人目≫シーズン7試合登板を終えて防御率0.85以下、奪三振50以上は、防御率が公式記録となった1913年以降、大谷が6人目。過去に1914年のダッチ・レナード(レッドソックス)、81年のフェルナンド・バレンズエラ(ドジャース)、09年のザック・グリンキー(ロイヤルズ)とヨハン・サンタナ(メッツ)、21年のジェーコブ・デグロム(メッツ)。また、本塁打の翌日に先発で無失点投球は大谷にとって6度目。データサイト「Opta」によると、過去には1909年ウォルター・ジョンソン(セネタース)の1度しか達成していない。

 【大谷に聞く】

 ――打者として出場しなかった。

 「昨日の最後の打席(二ゴロ)は比較的良かった。明日のオフを利用しながら、自分の納得できる形を出た時にできれば有効に使える」

 ――ここまで練習中、試合中に打撃でつかんだこと。

 「いろいろと変えながら、自分がしっくりくる動作を探しながらやっている。それが良かったからといって長く続くかどうかは分からない。良くなることよりも継続することの方が難しい場合が多い。明日みたいな日を使いながら、より長く継続できるような日にしたい」

 ――打撃が崩れてしまった原因は?

 「単純に実力不足。好調もあれば不調もあるけど、それも含めて実力のうち。そういったものを長引かせない引き出しの多さだったり、好調を長く維持できる引き出しの多さであったり、そこも含めて選手としての力量」

 ――スパイクに愛犬デコピンのロゴを入れている。3歳の誕生日も近い。

 「スパイクは特に変わってはないけど、一年でも長く生きてほしいなって。ただそれだけですね」

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