「人生は一度きり」宮城、埼玉、静岡…健大高崎野球部に史上最多8人の女子マネジャー入部!総勢15人に

[ 2026年5月15日 13:41 ]

それぞれの夢を追って健大高崎に集ったマネジャーたち。※撮影当日は1人所用で欠席 (撮影=柳内 遼平)
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 24年選抜で甲子園初優勝した健大高崎(群馬)に頼もしい「新戦力」が加わった。今春に入部した女子マネジャーは同部史上最多の8人の新入部員で、これで3年生5人、2年生2人と合わせて総勢15人の大所帯になった。青柳博文監督は「こんなに来てもらえるとは思っていなかったです」と驚きを隠さなかった。

 同部のマネジャーは「社会人のイロハ」を学べる場所として知られている。現在は高校野球界の名将として知られる青柳監督は東北福祉大卒業後、民間企業で8年間働いた経験の持ち主。「私は会社で総務の仕事をしていまして、新人社員教育を担当することもありました。野球部のマネジャー業務の中でマナーや人との接し方を学び、社会に出た時に活躍できる基礎をつくってほしいと考えています。ですので、ただスコアを書く、場内アナウンスをするだけではなく、大人と話す機会を設けることを重要視しています」とマネジャーの仕事を通じた人材育成を目標の1つに掲げる。

 23年の選抜では記録員としてベンチ入りした伊藤利花子さんや、今春に卒業した金子紗依さんら「健大高崎に名マネジャーあり」のウワサは県外にも広まり、マネジャー育成に長けた野球部として名を馳せてきた。そして今春。同部史上最多の8人の女子マネジャーが加わり、うち3人は宮城、埼玉、静岡と県外出身者だった。「ユーはなぜ、健大高崎へ?」と聞いてみた。

☆後藤緋里マネジャー(静岡県出身)
 「中学から野球部のマネジャーを始めました。当時の監督さんが健大高崎の野球が大好きで、チームとしてのスタイルも参考にしていました。私も健大高崎が好きで、高校で甲子園に行く夢もありましたので進学先に選びました。監督さんからも(県外に出る)背中を押していただき、恩返ししたいという思いもあって入学を決めました。憧れていましたので(入部後)実際に練習を見た時は感動しました」

☆大貫結生マネジャー(宮城県出身)
 「強豪校でマネジャーをすることにずっと憧れを持っていました。中学3年の時には全国の高校を隅から隅まで調べて、健大高崎さんに行きたいと思いました。(越境入学する)不安はありました。実は中学3年の12月くらいまで(故郷を離れて高校生活を送ることを)心配する家族から反対されていたんですけど“人生は1度きり”と思って、最終的には自分の意思を了承してもらえました。“3年間、一生懸命に頑張りなよ”と応援してもらえています」

☆坂田星那マネジャー(埼玉県出身)
 「小さい頃からプロ野球も高校野球も見るのが好きでした。特に健大高崎の礼儀や、つながりを大切にしているところに強く惹かれて、私も同じように成長していきたいなと思いました。去年の3年生マネジャーだった金子紗依さんに凄く憧れています。(健大高崎マネジャーに密着した)YouTubeを見て、責任感や自主性を持って自ら行動してる姿に惹かれました。お話しする機会はありませんでしたが、春季大会で応援に来られていて、そこで初めてお会いできてうれしかったです」

 新しい学生生活に目をキラキラとさせる8人の1年生。マネジャーだけで15人の大所帯となれば人間関係など新たな課題も出る可能性はあるが、それもまた学びの機会にすればいい。青柳監督は「会社には多くの人がいて、いろいろな考えがあって協調性が大事になってくる。その中で意見を言いつつ、みんなと頑張っていくことが大事なんです。将来どこに行っても応援される人に成長してほしいですね」と期待。選手もマネジャーも高校野球を通じて大人に一歩ずつ近づいていく。(取材=片山 和香、柳内 遼平)

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