DeNAとソフトバンク電撃トレード背景は DeNA山本獲得で投手陣強化 ソフト切望「打てる捕手」補強

[ 2026年5月12日 13:55 ]

DeNA・山本祐大
Photo By スポニチ

 大型連休が終わわったばかりの球界に、大きなのニュースが飛び込んできた。DeNAの正捕手・山本祐大(27)と、ソフトバンク・尾形崇斗投手(26)と井上朋也内野手(23)の1対2の交換トレードが成立したことが両球団から発表された。背景にあった思惑とは――。

 DeNAとしては、投手陣の整備は喫緊の課題となっていた。新戦力として期待していた助っ人たちがシーズン序盤に相次いで離脱したのは大きな誤算だった。前阪神・デュプランティエ投手は上半身のコンディション不良で早々に戦列を離脱。貴重な先発左腕のコックスは左肘の手術を受け、今季中の復帰は絶望的に。中継ぎ陣もクローザーの山崎につなぐまでのパターンが完全に確立されておらず、首脳陣が苦心しながら状態や相性などを総合的に判断しながら継投プランを組み立てて戦ってきた。チーム防御率はリーグ5位の3.52(11日)。もともと打線はリーグ屈指の得点力を誇っており、ここから上位に浮上していくには投手力の安定性を向上させていくことが不可欠で、26歳で伸びしろもある尾形は魅力的な存在といえる。

 衝撃を持って受け止められているのが、交換要員が山本だったことだ。23年に東とのコンビでバッテリー賞を受賞し、24年にはベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した球界屈指の捕手。今季も正捕手として28試合に出場している。一方で、次世代の正捕手候補として期待されている松尾も台頭。極めて高い能力を有する捕手が2人おり、ベテランの戸柱も控えるという他球団からすればうらやましがられるような捕手層ではあるが、ポジションの特性から山本と松尾のどちらかはスタメンで出られないという状況でもあった。

 一方、ソフトバンクは「打てる捕手」の補強を模索していた。城島CBOはトレードのさらなる活性化を持論としており、選手層が厚いチームの中で、かねて「うちがやらなければどこがやるんだと思っている」とも口にしてきた。昨年も5月に巨人との間でリチャードと秋広、大江のトレードを成立させている。

 チームの捕手事情としては、長年扇の要を担っていた甲斐が一昨年オフ巨人へFA移籍。昨季はディフェンスが武器の海野が主戦捕手となり日本一となったが、打撃面は課題とされてきた。打撃に定評があり24、25年と2年連続で100試合以上に出場している実績を持つ山本の獲得は捕手陣全体への相乗効果も期待されそうだ。

「DeNA」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月12日のニュース