矢野燿大氏 効果的だった阪神・才木浩人の左打者へのスライダー 梅野がうまく引き出した

[ 2026年5月11日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神3―0DeNA ( 2026年5月10日    甲子園 )

<神・D(8)>6回、度会はハーフスイングを取られ三振に倒れる(投手・才木)(撮影・大森 寛明)
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 【矢野燿大 視点】この日の勝利は、阪神・才木のピッチングに尽きるだろう。相手先発の石田裕との投手戦が展開された中で、7回無失点と投げ勝った。5回に自身のセーフティースクイズで先制点、6回にも佐藤輝のソロ本塁打で追加点を挙げた直後もきっちりと先頭打者を抑え、危なげなくゼロを重ねた。

 際立ったのが、左打者から奪った3つの三振だ。初回1死二塁で佐野をフルカウントから外角高めスライダーで空振り三振。4回先頭でも佐野をカウント1―2からスライダーを内角低めギリギリに決め、見逃し三振に斬った。6回1死では度会も2―2からの内角スライダーでバットに空を切らせた。

 才木といえば、150キロを超えるストレートとフォークを軸にした投球のイメージが強い。もちろん相手打者の想定の中にはスライダーもあるのだが、その3つ目の球種の可能性がデータよりも色濃くなれば対応は難しくなる。もっと言えば、左打者だけでなく、右打者もいつもと違う才木を目の当たりにすることで、選択肢を増やすかもしれない。

 それらをうまく引き出したのが、捕手の梅野だろう。前回登板の3日巨人戦でも、7回無失点。コンビを組んでから2試合、計14イニングで1点も取られていない。4月21日DeNA戦、同28日のヤクルト戦と2試合続けて6失点降板していた才木だったが、もう完全に吹っ切れたと思う。左打者へのスライダーの効果を、次戦でも見てみたい。(本紙評論家)

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