阪神・石井大智 シン・フォークで世界斬りだ「トップスピンをかけたい」 WBC&リーグのダブル連覇狙う

[ 2026年1月13日 05:15 ]

キャッチボールする阪神・石井(撮影・北條 貴史)
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 シン・フォークで世界斬りだ。阪神・石井大智投手(28)が12日、兵庫県尼崎市のファーム本拠地「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」で自主トレを公開した。侍ジャパンの一員として出場する3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けてフォーク改良などの準備に着手。昨季は50試合連続無失点のプロ野球記録を樹立した“ミスターゼロ”がWBC&セ・リーグのダブル連覇を見据えた。

 “失点しない男”に新たな武器が加わる。さらなるレベルアップへ向けて昨年11月から新フォークの習得に着手。石井は初めて勝負球の概要を明かした。

 「トップスピンをかけたいと。(フォークには)凄く手応えを感じている。感覚的にも凄く良くなってきた」

 135キロ前後の球速は以前と同じながらも変化は明らかだった。サイドスピンからトップスピンへ改良したことで縦方向の落差が増した。5年目の昨季は直球とスライダー主体の投球で50試合連続無失点のプロ野球記録を樹立。24年の球種別割合でフォークは約14%だったが、昨季は約5%に激減していた。「去年(フォーク)は避けていた部分があった。もっと自信を持って投げられる球にしたいと」。フォークの制球力向上を目指して改良に取り組んだ挑戦が奏功。仕上がりは順調で、早くも一定の手応えをつかんでいた。

 無双を誇った昨季の結果が評価され、侍ジャパン入りが決定。昨年12月26日に8選手が先行発表された中の一人だ。3月の世界舞台を見据えて自主トレではWBC使用球でキャッチボール。この日はウエートトレーニングやランニングメニューなどで約6時間も汗を流した。「気持ち的には焦らず、焦るって感じです」。例年よりハイペースで調整を進めながらも新たな決め球を手に入れたことが心の余裕にもつながっているかもしれない。

 さらに投球フォームも微調整中だ。「グラブの位置を少し右寄りにして重心を右に残す」。また、精神力の強さも魅力の一つ。WBCで対戦の可能性がある世界の強打者に話題が及んでも表情を変えなかった。前回23年のWBC決勝前に大谷は「憧れるのをやめましょう」とナインを鼓舞。その“名言”も若虎には通用しない。「あまり外国人選手は分からないので…。そういう印象を持たない方がいいのかなと。そう(憧れはない)ですね」。相手に左右されないマウンド姿は国際舞台でも期待大だ。

 「WBCも、シーズンも、どちらも活躍しないといけない。任されたところでしっかり結果で返すだけ」

 目指すはダブル連覇だ。決意を示した“シン・石井”が球春到来へ向けて進化を続ける。 (山手 あかり)

 ≪駒田徳広氏の教え忘れない≫
 ○…2リーグ制以降では球団初の連覇へ向けても意気込みを示した。独立リーグ四国・高知時代の監督・駒田徳広氏から授かった言葉は今でも忘れない。「1軍じゃないとプロ野球選手じゃないぞ!」。レギュラーシーズン開幕前に第6回WBCが控える。まずは日の丸を背負って戦う。それでも猛虎の一員としての気持ちも忘れない。「WBCとかいろいろありますけど、今年は1軍にしっかり1年間同行して優勝をみんなで分かち合いたい」と誓った。

 ≪50試合連続無失点≫
 ○…石井(神)は昨年4月5日の巨人戦から連続試合無失点を継続。8月13日の広島戦で記録を39試合に伸ばし、06年藤川球児(神)の38試合を抜きセ・リーグトップに立つと、同17日の巨人戦で21年平良(西)のプロ野球最長記録39試合を超える40試合連続をマーク。メジャー記録にも並んだ。その後も記録を伸ばし続け、9月28日の中日戦で50試合連続無失点を達成した。

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