【26年ドラフト候補】市和歌山・丹羽涼介 “スター軍団”横浜から8K 進化し続ける本格派右腕

[ 2025年12月30日 05:05 ]

同校OBのDeNA・小園のユニホームの前でポーズを決める市和歌山・丹羽(撮影・河合 洋介)
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 2026年のドラフト戦線は、数多くの逸材がひしめく豊作年とみられている。その中でもNPBスカウト陣は、近畿圏の高校生投手に高い関心を寄せている。そこでスポニチでは来年、注目の高校生投手を厳選し、その魅力を解き明かしに向かった。さらに、高校生から社会人まで西日本のプロ注目選手をリストアップした。 (取材・構成=河合 洋介)

 市和歌山(和歌山)の丹羽涼介(2年)は、「順調にいけば上位候補になる」とNPBスカウトから早くも評判だ。最速150キロを誇る直球に加え、「落差のあるフォークやスライダーも僕の武器」と変化球も器用に操る。この本格派右腕を語る上で外せない試合がある。背番号11で臨んだ今春選抜の横浜(神奈川)との1回戦だ。

 その選抜を制し、今夏の高校日本代表に4人が選出された“スター軍団”相手に救援登板して挑戦。得意球のフォークを武器に8奪三振を数え、被安打2で6回2/3を1失点の快投を演じた。今春選抜で横浜に6イニング以上投げられたのは、今夏日本一に導いた沖縄尚学(沖縄)の末吉良丞(2年)と2人のみ。この好投で一躍全国区の投手となった。

 実は1年秋は不振に陥り、直球が140キロを超えなかった。一方で近畿大会で対戦した智弁和歌山(和歌山)の投手陣は140キロ台を連発。「あの時は心が折れた」と自信を失った。そこで選抜も迫る中、同校OBで21年DeNAドラフト1位の小園健太の投球にヒントを求めた。先輩にならい、球を指の腹ではなく指先で握るように変更。そして「球を切る」ように投じると、直球が伸び上がるように生まれ変わり、春先に150キロを計測できるようになった。

 半田真一監督からの「プロに行ける素質がある」との言葉を信じて同校に進んだ。実際にプロ注目投手にまで成長したものの、「高卒プロの現実は厳しいと分かっている」とプロ志望届を提出するかは、慎重に判断する構え。丹羽の進路選択がドラフト戦線に影響を与えるかもしれないほど、要注目の一人と言える。

 ◇丹羽 涼介(にわ・りょうすけ)2009年(平21)2月10日生まれ、和歌山県出身の16歳。小1から名草少年野球団で野球を始めて投手を務める。中学は紀州ボーイズに所属。市和歌山では1年春に背番号14でベンチ入り。2年春に背番号11で甲子園初出場を果たし、2年秋から背番号1。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル83、77キロ。右投げ右打ち。

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