阪神新旧選手会長“ワイキキ会談”新・村上「あいさつ嫌!」 旧・中野「胴上げされたらやってよかったと」

[ 2025年12月22日 05:00 ]

優勝旅行を楽しむ村上(左)と中野(撮影・大森 寛明)
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≪新旧選手会長がワイキキ会議≫

 11月28日に阪神の新選手会長就任が発表された村上頌樹投手(27)と、昨季まで2年間、同職を務めた中野拓夢内野手(29)が20日(日本時間21日)、優勝旅行先の米ハワイ州ホノルルで“ワイキキ会議”に臨んだ。中野が20年ドラフトで同期入団の右腕を要職に選んだ理由や、村上が苦手なこと、2人が思い描く連覇への“快調”な道筋など、ビーチをバックにとことん語り合った。

 村上と中野は「こんなに早く来られるとは…」と声をそろえた、2年ぶりのハワイ旅行。当時との変化は、互いの「結婚」と「肩書」だ。23年12月は中野が選手会長に新任したばかりだった。今回は村上がその立場を継承する。ではなぜ、右腕が指名されたのか――。常夏の島で、先輩がその意図を詳述した。

 「投手は今、若い選手が軸となってチームを引っ張っている。最近、投手の選手会長がいなかったというのを聞いてはいたが、村上がこれだけ成績を残して、誰も(文句を)言う人はいない。この年代(20代中盤)で一番しっかりしてそう」

 絶賛された今季の投手3冠は苦笑いでツッコむ。「いや~、うれしくないですけど(笑い)!あいさつが本当に嫌!」。11月の数々の優勝祝賀会でのお礼や、旅行初日の歓迎レセプションでの乾杯の音頭…。はた目にはスラスラと語っているようでも「しゃべりが不安。会議も含めて、全部不安」とうつむく。

 決まったことなら、もうやるしかない――。前任の中野も、初年度は不安が渦巻いた。「人前でしゃべるの、めっちゃ嫌いなんですよ。元々人見知りというか、結構緊張するタイプで。マジで嫌だったんですけど、やるしかないから、自然と慣れてきた」。場数による習練に加え、先輩の助言が支えになった。

 「近本さんに助けていただいた。そこは(村上を)サポートしていきながら、助けられればいいかな。頑張れ!って言うしかないんだから(笑い)」

 シーズンが最優先とはいえ、時には球団との折衝や12球団を交えた会議にも出席する。グラウンド外でも陣頭指揮を執ることによる精神的負担もゼロとは言い切れない。それら全てが報われる瞬間が、聖地の夜空に舞う「胴上げ」だ。中野が、今年優勝を決めた「9・7」を回想する。

 「選手会長として優勝して、胴上げしてもらった。“やってきてよかったな”と思う」

 仲間に体を天高く持ち上げられ、感慨に浸るのも一瞬だった。その直後、実は大仕事が待っている。歓喜のビールかけの、スタートの発声である。今年、中野は「優勝最高!」と叫び、派手にビールの栓を抜いた。思いのほか端的だった掛け声の舞台裏を明かした。

 「普通にしゃべろうかなと思ってたら、みんな“いくぞ!”という雰囲気があったから、一言で終わった。全然、しゃべろうと思っていたことを言えない!」

 ここでも村上は「ビールかけの発声はずっと(映像に)残る。やりたくないっス…」と吐露した。きっとこれも照れ隠しだ。来季、“快調”に連覇を成し遂げ、背番号41が頬を赤らめながら大声を張り上げるシーンは、虎党なら誰もが見たい。夢の実現へ、目標は「キャリアハイ」(中野)と「沢村賞」(村上)だ。(八木 勇磨)

≪投手の会長は小林繁以来45年ぶり≫

 ○…村上は20代目の阪神選手会長。投手の会長は初代の江本孟紀(78、79年)、2代目の小林繁(80、81年)以来45年ぶり3人目。過去2人はトレードによる移籍加入組で、生え抜き投手の就任は村上が初めて。

≪今年のV旅行は“愛妻ファースト”≫

 ○…中野は24年1月、村上は今年10月に、それぞれ結婚を発表。ともに独身だった前回のV旅行時とは異なり、今年は“愛妻ファースト”だ。中野は「奥さんが行きたい場所を決めている。そこに一緒に行き、リラックスしながら過ごせればいい」、村上も「2人でまず、ゆっくりしたい、というのが一番」と呼応した。ともに野球のことは忘れ、リフレッシュをはかる。

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