阪神・近本光司 11.4センチの攻防制す 来季導入検討の拡大ベース対策で新スライディング習得へ

[ 2025年12月13日 05:15 ]

アシックスのプロモーション撮影に臨む近本(撮影・岸 良祐)
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 近本が「新スライディング」の習得を目指す。来季から正式導入が検討されている拡大ベース。その分、塁間の距離も短くなるが、足のスペシャリストにとってはもろ手を挙げて歓迎とはいかない。

 「(塁間の)距離が近くなるからケガのリスクが増える。セーフのタイミングでもスライディングミスしてケガをしたら、その盗塁1個で半年間試合ができない。野球ができないという方が僕は嫌」

 拡大ベースは23年から大リーグで採用され、1辺は約7・6センチ大きくなる。塁間の距離では11.4センチが短縮。一見、走者有利に見えるが、「盗塁が増えるかどうかはわからない」と分析した。なぜなら、従来と同じスライディングではベースに滑り込んだ際の衝撃が増し、故障を招く可能性があるからだ。「どうしようかなとは思っている。それはあくまでもやってみないとわからない」。まずは、導入が決定している来年2月の春季キャンプで試行錯誤する。

 ただし、11.4センチの攻防を制すことができれば、1年目にマークした自己最多36盗塁を超える数字も見えてくる。MLBでは拡大ベースが使用されて以降、盗塁数が激増。そのデータに照らし合わせれば近本の企画数が今季の41から増える可能性は高く、必然的に盗塁数も増えそうだ。

 ベースは変わってもスパイクは変えない。この日は故郷の淡路島で、スパイクのアドバイザリー契約を結ぶアシックス社のプロモーション撮影に参加した。今季から靴底の爪先部分にグリップ力を高める金具、かかと部分には突き上げ感を緩衝する軽量の樹脂スタッドを配した新ハイブリッド構造のスパイクで躍動。足への負担を限りなく最小限に抑えた“相棒”は完成の域に達した。「(担当者に)言うことはない」。スライディングの技術を磨いたその先に、5年連続7度目の盗塁王が待っている。 (石崎 祥平)

 ▽拡大ベース 走者と守備の選手の接触、衝突を防ぐため、一塁、二塁、三塁ベースを従来の15インチ(約38.1センチ)四方から18インチ(約45.7センチ)に拡大したもの。MLBでは23年から導入。26年3月のWBCでも使用される。NPBでは今秋のフェニックス・リーグで試験導入され、26年からの正式導入が検討されている。

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