阪神 新助っ人は遊撃手!マイナー通算85発のキャム・デバニーと大筋合意 マエケンからも今季2発

[ 2025年11月18日 01:15 ]

パイレーツのキャム・デバニー(AP)
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 阪神が来季の新外国人選手としてパイレーツのキャム・デバニー内野手(28)との契約が大筋合意したことが17日、分かった。今季メジャーデビューを果たした遅咲きの遊撃手で、マイナー6年間で通算85本塁打をマークした長打力を秘める。20本塁打を記録した今季3Aでは前田健太投手(37)からも2本塁打。レギュラーが固まらなかった遊撃手のてこ入れが、2リーグ制以降、球団初となるリーグ連覇の後押しとなる。

 虎の遊撃手争いがますますヒートアップしそうだ。阪神関係者が「契約する方向で最終調整をしている」と明かしたデバニーは、6年間のマイナー通算618試合のうち、最も多い402試合で遊撃を守った。

 持ち味はスローイング。捕球してから送球までのスピードが速い。早撃ちガンマンのごとき瞬間技で、内野安打性の打球を幾度となくアウトにしてきた。加えて肩も強い。

 今季初めて昇格したメジャーでは三塁での出場しかなく、マイナーでは捕手をのぞく内野全ポジションと左翼の経験があるものの、本職は明らかに遊撃手。米国では打者ごとに守備位置を変えて守る経験をしていることから、大胆なシフトを敷く藤川監督の戦術にもマッチする。

 とはいえ、守りだけの選手ではない。マイナー通算85本塁打。今季は3Aで、前田健太から放った2発を含む20本をマークした。既に前田は来季、日本球界に復帰する意向を表明。巨人、ヤクルトなど複数球団が獲得へ向けて調査を進めており、再戦の可能性は十分にある。28歳の年齢から伸びしろもあり、“マエケンキラー”としての期待も膨らむ。

 球団の外国人ショートは05~07年に在籍したシーツ、19年のソラーテらの名前が挙がる。ただし、数は少なく、球団の歴史をひもといても「遊撃助っ人」はかなりレアな存在だ。

 この日、高知県安芸市での秋季キャンプを打ち上げた藤川監督は「その情報は入っていませんから、把握していません。自分はね」と明言を避けた。正式発表までは語れないとばかりに質問をはね返したものの、ウイークポイントを埋める補強に、心の中では笑っていたに違いない。

 今季の遊撃は小幡を中心にして木浪、熊谷を使い、高寺も起用した。「レギュラー」には決定打を欠く状況だった。今オフは、西武を戦力外になった元山も獲得し、てこ入れを図っている。

 25年はスタメンを務める助っ人野手が実質不在の状態で、圧倒的な力でリーグ優勝した。そこに打てて守れるデバニーが加入することで2リーグ制以降では球団初のリーグ連覇までの距離がグンと近くなる。

 ◇キャム・デバニー 1997年4月13日生まれ。米ニューハンプシャー州出身の28歳。19年のドラフト15巡目(全体463位)でブルワーズ入団。ロイヤルズ(24年~)、パイレーツ(25年7月~)の3球団のマイナーで通算618試合、打率.254、85本塁打、322打点、43盗塁。今季8月31日のレッドソックス戦でメジャーデビューし、14試合で打率.139、本塁打なし、打点1、盗塁なし。守備はマイナー通算402試合で自己最多出場の遊撃をはじめ、内野全ポジションを経験。1メートル85、88キロ。右投げ右打ち。

 ≪遊撃守ればソラーテ以来7年ぶり≫
 デバニーが来季遊撃守備に就けば、阪神の外国人選手では19年のソラーテ以来7年ぶり。過去には63年ヤシック=6試合、65年フェルナンデス=9試合、07年シーツ=1試合、19年ソラーテ=3試合の4人が務めているが、レギュラー遊撃手はいない。なおNPB外国人選手の通算遊撃出場試合数はロイ=325試合(63~66年・西鉄)を筆頭に、レインズ=278試合(53、54、62年・阪急)、広島時代を含むシーツ=271試合(03、04年・広島、07年・阪神)と続く。

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