大谷2発 記録尽くしの歴史的死闘制しドジャース2勝 29日二刀流で王手だ

[ 2025年10月29日 01:30 ]

ワールドシリーズ第3戦   ドジャース6―5ブルージェイズ ( 2025年10月27日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ブルージェイズ>延長18回、サヨナラ勝ちに笑顔でバンザイする大谷(撮影・沢田 明徳)
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 ドジャースは27日(日本時間28日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS=7回戦制)第3戦で延長18回の死闘の末、6―5でサヨナラ勝利し、対戦成績を2勝1敗とした。大谷翔平投手(31)は2本塁打を含む4安打3打点、4連続敬遠を含む5四球。日本選手最多のポストシーズン通算11本塁打、PS史上初の1試合9出塁など記録尽くしの一日となった。28日(同29日午前9時開始)の第4戦に先発し、連覇に王手をかけたい。

 無我夢中だった。午後5時11分に始まった第3戦は、日付を越える10分前の午後11時50分、延長18回にフリーマンのサヨナラ弾で決着した。大谷は左翼後方ブルペンで準備をしていた山本の元へバンザイしながらダッシュ。左翼ライン際で佐々木と3人で輪になって抱き合い歓喜し「うれしいし、ホッとしたような気持ちもある」と素直な思いが漏れた。

 試合時間はWS史上2番目の6時間39分。大谷の野球人生で最も長い夜は記録尽くしとなった。初回に右翼線二塁打を放ち、3回に憧れのシャーザーからWS2号ソロを右翼席へ。5回は左中間適時二塁打を放ち、1点勝ち越された直後の7回には、日本選手初のWS1試合2発目の3号を左中間へ運び再び同点に。鬼神のように暴れた。

 9回以降は4打席連続で敬遠された。延長17回2死一塁でも四球を選び「打ちにいきたい場面で押し殺しながら、自分のゾーンで対処できたのが良かった」。1試合4敬遠はPS新記録で、5四球はPSタイでWS新記録。9出塁はレギュラーシーズンを含めてもメジャー最多タイだ。1試合4長打は1906年フランク・イズベル(ホワイトソックス)以来、119年ぶり2人目。PS通算本塁打も11本とし、日本選手では松井秀喜(ヤンキース)の10本を抜いて単独最多に立った。

 「勝ったのが全て。今日の自分のプレーは後から振り返ればいいのかな」。偽らざる思いだ。3本塁打&7回途中無失点、10奪三振でリーグ優勝決定シリーズMVPに輝いた17日の第4戦以来の本拠地。そのトロフィーはクラブハウスに置いて帰った。ベッツが言う。「翔平はトロフィーに“TEAM EFFORT(チーム全体の成果)”と書いた。今夜の試合がその象徴だ」。個人ではなくチームで戦い、勝つ。大谷の思いを全員で体現した。

 延長11回は2度目の敬遠で出塁し、ベッツの左前打で進塁した際に不自然な足の運びを見せた。トレーナーとデーブ・ロバーツ監督が二塁に直行。大谷は右脚を伸ばし、短いダッシュをこなし、軽症を強調した。その後も出場を続け、第4戦に先発予定の大谷についてロバーツ監督は「大丈夫。脚にけいれんの症状が出たが、明日は投げる」と説明した。

 試合終了から17時間後にはその第4戦が始まる。大谷は「もう早く帰って寝て、明日に備えたい」と締めた。投打でチームを勝利に導けば、今世紀初のワールドシリーズ連覇に王手だ。(柳原 直之)

 ≪WS最長タイ延長18回&試合時間長さ2番目の6時間39分≫WSが1勝1敗で第3戦を迎えたケースが過去63回あり、第3戦に勝利した球団のWS制覇は42回(66・7%)。

 延長18回はWS最長タイで、試合時間6時間39分はWS2番目の長さ。最長時間は18年ドジャース―レッドソックスの第3戦で18回で7時間20分だった。両軍合わせて15安打以上はPS2回目、WS初。ブルージェイズの19残塁、両軍合計37残塁はWS最多。ブ軍の67打数はWS最多。

 佐々木がWS初出場を果たし、3人の日本選手がWS出場は、07年の松坂大輔、岡島秀樹(ともにレッドソックス)、松井稼頭央(ロッキーズ)に続き2回目。

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