金本知憲氏 阪神・原口文仁の魅力は「しぶとさ」 打撃の技術をカバーする精神力と集中力があった

[ 2025年10月3日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神6-2ヤクルト ( 2025年10月2日    甲子園 )

15年10月原口(右)を直接指導する金本監督

 今季限りで現役を引退する阪神・原口に、1軍デビュー時の監督だった金本知憲氏(57=本紙評論家)と、がんとの闘病時に寄り添い続けた大阪府済生会中津病院の森山明宏院長補佐(60)が、ねぎらいのメッセージを寄せた。

 電話で引退の報告を受けた時、「(監督1年目の16年は)よくやってくれたな」と伝えた。15年の秋はまだ背番号も124番。2軍からの推薦もあって秋季練習に呼び寄せた。当時はとにかく若手を、そして生え抜き選手を育てなければいけないと思っていた。とにかくバットを振らせた。キツい練習にも必死でついてきた選手の一人が原口だった。

 16年の開幕直後には支配下選手に復帰させた。打順は5番だけでなく、4番としても起用。私も“思い切ったことをしたな”と。今ではそう思う。打撃では「しぶとさ」が彼の魅力であり、武器だった。追い込まれても粘る。そう簡単には倒れない。打撃の技術をカバーするしぶとさは精神力、集中力の高さがあったからだ。

 野球に対しては生真面目で、向上心も高かった。何事も一生懸命に、ひたむきに取り組む姿勢は最後まで変わらなかったと思う。一方で、高い精神力があっても病気には勝てないところもある。それでも大病も乗り越え、16年間もよく頑張った。
 これからは今まで以上にしっかり体のケアをしてほしいと願う。本当にお疲れさま。これまでの数々の経験を生かして、次のステージでも輝く姿を見たいと思う。(本紙評論家)

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