【筑後鷹】チェンジアップ進化 高卒2年目右腕・藤原大翔が急成長狙う

[ 2025年9月9日 06:00 ]

タマスタの室内練習場のブルペンで、投球練習を行う藤原
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 ソフトバンクの高卒2年目右腕・藤原大翔投手(19)が、急成長している。変化球を強化しており、チェンジアップの握りを変更。最速155キロの直球が、これまで以上に勝負球として生きるようになってきた。肉体改造中で、体重は入団から12キロ増。ウエートルームの“あるもの”が、筋トレのモチベーションを向上させている。

 好転のきっかけは“焦り”だった。6月15日以来の先発となった8月15日の西部ガス戦では6安打5失点、5四球を与え3回で無念の降板。思い通りにいかない焦りから「改めて野球ノートを読んだり、調子が良かった春ごろの映像を見るようになった」と行動が変わった。「野球のことを考える時間が長くなった」という成果は、3軍遠征ですぐに表れた。

 8月20日から今月5日まで関東で行われた3軍遠征は、17日間で15試合組まれた。藤原は3度先発登板の機会を与えられ、29日の城西大戦では5回を投げ1安打無失点7奪三振と成長を見せた。

 行動の変化は心を変える。「気持ちが変わった。試合中も前より考えるようになった」と自己分析。先発は登板ごとに1泊2日で関東へ向かったため、2週間で3往復。「離陸が遅れて機内で待つ時間が長かったり、積乱雲で飛行機が揺れたりした」と苦労もあったが「普段は大学生とあまり試合をできないし、良い経験。ありがたい」とすべてを糧に成長した。

 筋力アップにも力を入れている。入団時62キロだった体重は、現在12キロ増の74キロ。「キャンプ明けからウエートの重量を上げた。誰かに言われたわけではない。ウエートルームに鏡があって、(以前より太くなった)腕を見たらやる気が出た」とおちゃめな笑顔で話した。体重を増やしてからスプリント(30メートル走)のタイムも上がる相乗効果も出ている。

 強みは最速155キロの“空振りを取れる直球”。その武器を際立たせるため、変化球も見直している。7月末にはチェンジアップの握りを、直球同様“人さし指がかかる”握りに変更。抜く感覚で投げる投手が多い中、藤原は引っかける感覚に近い。中指より強い人さし指に引っかけることでスピードが上がり、そしてフォークに似た落ちる球筋になった。奥村政稔3軍投手コーチも「こっちの方がええやん」と絶賛している。

 今季開幕前には「2軍で1試合でも投げたい」と目標を掲げていた。7月11日にその目標を達成し「(対戦相手に)知ってる選手が多くて楽しかった」と一歩前進。まだ、2軍戦はその1試合のみだが、次の登板が楽しみで仕方ないという。変化を恐れず進化を続け、まずは2軍定着を目指していく。(昼間 里紗)

 ◇藤原 大翔(ふじわら・はると)2005年(平17)12月26日生まれ、福岡県出身の19歳。小4で野球を始める。飯塚での入学当初のポジションは内野で、途中から投手に転向。23年育成ドラフト6位で入団。寮の好きな食事はカレー。好きな補食はカステラ。身長1メートル77、74キロ。右投げ右打ち。

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