阪神・石井大智 江夏豊超え球団単独3位の42イニング連続零封 「いやー、安堵」満塁ピンチもしのいだ

[ 2025年8月27日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―2DeNA ( 2025年8月26日    横浜 )

<D・神)>9回、3番手で登板した石井(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 中堅への飛球を見届けると、マウンド上の阪神・石井はようやく頬を緩めた。女房役の坂本がそっと肩を組むと、ぺこりと一礼。一打逆転サヨナラのピンチを招いても、終わってみればいつものように、スコアボードには「ゼロ」を記した。

 「誠志郎さんがいいリードをしてくれるんで、そこで自分もそこに投げきろうっていう。そういうところが、ただ結果としていいのかなと思います」

 攻撃陣が土壇場で2点差を逆転した直後のマウンド。1点差を守り切ることしか頭にはなかった。だが、先頭・ビシエドに左前打を許すと、1死後には蝦名に今季初の死球。桑原には高めの149キロ直球を左前にはじき返され、満塁にピンチは広がった。

 それでも動じない。ミスターゼロにとって、見せ場はここからだった。三森が放った遊撃への飛球を小幡がダイビングキャッチ。味方の超美技に、クールな男が珍しくうれしそうに笑った。ギリギリの攻防で流れを取り戻すと、最後は神里を高めの直球で中飛。今季の満塁は5打数無安打2三振と、ゼロはここでも続く。綱渡りの今季7セーブ目。試合後は「野手の皆さんのおかげです。いやー、安堵(あんど)です。安堵しました」と胸をなで下ろした。

 これで自身が持つプロ野球記録の連続試合無失点を「43」へと伸ばした。同時に継続している連続イニング無失点は42イニングとなり、69年江夏豊の41イニングを超えて球団単独3位に浮上。藤川監督は「最初からプランだった」と絶大な信頼とともに守護神として送り出した。

 独走Vへ突き進む中で、最強右腕は勝利のピースに欠かせない。「(表情は)そんなに意識はしないですけど、出るよりは出ない方がいいかなと思います」。闘志を内に秘めるクールな28歳が、横浜の夜もきっちりと任務を果たした。(山手 あかり)

 ○…石井(神)が9回を2安打無失点で7セーブ目。自身の持つ連続試合無失点のプロ野球記録を43試合に更新した。これで期間中の無失点イニングを42回とし、69年江夏豊の41回を抜いてチーム単独3位になった。なおトップは06年藤川球児47回2/3、2位は62年小山正明の47回。

 ○…石井は今季満塁の5打席で5打数無安打。プロ通算でも25打席で23打数無安打。押し出し四球と犠飛各1度の2失点しか許していない。

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年8月27日のニュース