阪神・石井大智 40試合連続無失点 大好きな家族の存在が原動力「子供の寝顔を見るのが凄い好き」

[ 2025年8月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―1巨人 ( 2025年8月17日    東京D )

<巨・神>8回に登板した石井(撮影・篠原 岳夫)
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 剛腕リリーバーが、金字塔を打ち立てた。阪神の石井大智投手(28)が17日の巨人戦で、40試合連続無失点のプロ野球新記録を達成。2点リードの8回に登板して1回を1安打無失点に抑え、21年に平良(西武)がマークした39試合を抜いた。チームは3―1で快勝し、巨人との3連戦に勝ち越し。巨人本拠地のシーズン最多勝利数を更新する9勝目を挙げ、2年ぶりのリーグ優勝へのマジックを2つ減らして22とした。

 新たな歴史を刻んでも、変わらず冷静な姿が石井らしかった。2点優勢の8回に登板し、1回無失点。40試合連続無失点でプロ野球新記録を打ち立てた。ベンチに戻ると、藤川監督をはじめナインからは祝福の嵐。重圧から解き放たれ、安どの笑みがこぼれた。

 「(この記録は)実感していないかもしれないし、実感することはないかもしれないです」

 大声援も聞こえないほど無我夢中だった。1死一塁ではキャベッジに対して、8球全て直球の真っ向勝負。3ボールから追い込み、最後は内角ギリギリの150キロ直球で見逃し三振に斬ると、小さく2度うなずいた。

 秋田高専から独立リーグの四国IL・高知を経て20年ドラフト8位で入団した苦労人。1メートル75と、プロの投手としては小柄だ。「結果は結局、自分の中で左右することはできない。準備というのは、しっかりプライドを持ってやってきたつもり」。どんな時でも、マウンドに上がるための準備を決して怠らない。その積み重ねが大記録につながった。

 家族にも支えられた。22年1月に結婚してから、成績は右肩上がりに上昇。愛妻の献身的なサポートを受けてきた。アスリートフードマイスターの資格を持つ夫人の料理は、低脂質、高タンパクのオリジナル七面鳥料理をはじめ、栄養バランス満点で味も抜群。「全部好きっすけど…選べないですね」と少し照れくさそうにほほ笑んだが、他にも肉じゃが、ハンバーグがお気に入りだという。

 昨年9月には第1子となる長男が誕生。新たな原動力となった。休養日でも遠征先への移動や練習などシーズン中は多忙でも、「(家族との)時間を取れるように頑張っているところなんです」と話す。父子家庭で育ち、家族の大切さを知っているからこそ、家族との時間を日々大事にしている。マウンド上では表情一つ変えない姿が印象的。しかし、そんなクールな男が自然と頬を緩めてしまう幸せなひとときがある。

 「ナイター終わって帰ると大体、子供が寝ているんですけど、その寝顔を見るのが凄い好きですね。(日々の成長を)めちゃくちゃ感じます」

 そう話す姿は、普段は見られない優しいパパの顔。大躍進の陰には、大好きな家族の存在があった。(山手 あかり)

 【メジャー記録にも並んだ】
 ○…石井(神)が4月5日の巨人戦から継続中の連続試合無失点記録を40試合に更新。21年平良(西)の39試合を抜く、プロ野球新記録となった。40試合連続無失点は、18~19年ライアン・プレスリー(アストロズ)と21~22年ジョシュ・ヘイダー(ブルワーズ)のメジャー記録にも並んでおり、次回登板でメジャー超えの期待がかかる。

 ○…無失点期間中のイニングはこれで39回。連続イニング無失点の球団最長は06年藤川球児の47回2/3で、石井は3位の69年江夏豊の41回にあと2回としている。

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