阪神・石井大智の金字塔に山本宣史担当スカウト驚き 19年力強い直球と真面目な人柄に一目ぼれ

[ 2025年8月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―1巨人 ( 2025年8月17日    東京D )

20年11月、阪神との仮契約交渉を終えた石井大智(左)は山本宣史スカウトから帽子をかぶせてもらう(阪神球団提供)
Photo By 提供写真

 担当スカウトとして阪神・石井の獲得に尽力した山本宣史スカウトは、「ここまでの活躍をするとは正直、思っていなかった」と驚きの声を交えつつ、プロ野球新記録を喜んだ。

 初めて石井を視察したのは、四国・高知に入団2年目の19年のことだった。力強い直球に一目ぼれした。

 「正直、1年目は存在を知らなかった。他球団がチェックしているという情報があって、足を運んだ。当時は先発。一番良かったのはストレートの強さ。低めのボールが垂れなかった。気持ちも強い。独立リーグにこんないいピッチャーがいるんや、と思ったよ」

 マウンド以外の姿勢にも目を引かれた。スカウトが来ても浮かれることはない。「練習に取り組む姿勢は今と一緒で真面目。黙々と取り組んでいた」。プロ輩出がなく、甲子園にも未出場だった秋田高専出身というバックボーンが、ハングリー精神の源流。2年間のマークを通し、プロになっても道をそれることはないと確信した。

 そして、運命の20年ドラフト。秋山拓巳ベースボールアンバサダー、西純、前川らを過去に担当したベテランスカウトは球団に訴えた。「育成1位なら石井は必ず他球団に先に獲られますよ、と」。推薦が実り8位指名。この年、支配下で指名された一番最後、74番目の選手だった。後の23年12月。石井の結婚披露宴でスピーチを頼まれて「他球団に獲られそうでしたが、阪神で何とか指名できました」と口にしたのは偽らざる本音だった。

 球界を代表する救援投手になった今も、LINEでの連絡に「石井はすぐに返信をくれる」という。この言葉が右腕の謹厳実直な人柄を表している。「性格も含め全く心配はしていない。ケガだけには気をつけてほしい」。“どん尻指名”からのサクセスストーリー継続を心から願った。

続きを表示

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年8月18日のニュース